さまよえる狂気 精神学からの提言

  • 創元社 (2012年1月25日発売)
4.00
  • (5)
  • (4)
  • (0)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 48
感想 : 6
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784422115221

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 精神科医であり、ユング派分析家でもある筆者。
    自らの経験をもとに綴られた論考。
    精神科医の扱っているものは「精神疾患」であり、狂気とは異なる と筆者は言う。しかしそれは、狂気というものに触れ、向き合ってきた筆者だからこそ、迫力をもってそう言えるのだと思う。
    (この業界のお作法に則り)具体的事例の代わりに、物語などの引用から、幅広い観点で狂気を垣間見れる力作だ。

  • 狂気とは何か、という問いに真摯に向きあおうとする書。
    西洋の精神医学がキリスト教の枠組みの中で醸成されていったことがよくわかる。
    星の王子様を引用しての「天才の病」→苦難→個の確立という論証は興味深く、深く納得できるもの。
    精神鑑定に対する疑問などもいちいち納得させられる部分が多く、興味深く読んだ。

  • 2012july
    あの秋田せんせ@ワタクリ
    精神学

  • 精神が病んでいる人が狂っているかと言えば
    必ずしもそうではない、というのを
    長く分かりやすく説明してくれています。
    …が、それだけしか分かりません。
    分かりやすくしてくれているのは分かるのですが
    一体何が何だか…。

    途中に出てくる、説明するための話の元は分かるので
    言いたい事は何だかうっすらわかります、程度。
    多分、そちらで困っていたり悩んでいたりする人には
    頷ける箇所などがあるのかと。
    普通に読もうとすれば、さっぱりです。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1957年、高知県生まれ。精神科医・医学博士。ユング派分析家。2004年 河合隼雄賞(日本箱庭療法学会)受賞。メンタルクリニック オータム院長。1985年、高知医科大学卒業後、1993年からチューリッヒ・ユング研究所に留学、1996年、卒業。1997年より京都文教大学臨床心理学科で臨床・研究も行ない、2019年クリニック開業。著書に『さまよえる狂気:精神学からの提言』(創元社)、『人はなぜ傷つくのか』(講談社選書メチエ)、『写楽の深層』(NHK出版)、『うつの人の風呂の入り方: 精神科医からの「自分で治すための」46提案』(晃洋書房)などがある。

「2023年 『60歳うつ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

秋田巌の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×