技芸(アート)としてのカウンセリング入門

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422115467

感想・レビュー・書評

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  • p30 面接の今ここでクライエントのありのままの体験を促進する
    p30 その土壌となるのが、信頼感や安心感のある人間関係です。

    p49 クライエントの話の内容だけに注意を向けてはいけません。声や表情、視線、姿勢
    態度、話しぶりなどに注意を向け、そうしたチャンネルを通して伝えられるメッセージを受け取るように聴きます。
    p50 その問題に、その問題のままで、じっくりと身を浸してみること。その問題をありのままに堪能すること。その問題のテイスト、感触、雰囲気をじっくりと味わうこと。
    p57 慰めないことがカウンセリングこ目標なのではなく、その挫折体験を「目覚めさせる体験」にまで高めることがカウンセリングの目標なのです。

    p109 声の表現における要素
    大きさ
    高さ
    速さ

    声色
    抑揚
    アクセント
    リズム
    滑舌

  • 心理職として行き詰まった時、折に触れて読み返している。

    カウンセリングの本質は、来談者が自己の情動を十分に喚起して、体験にじっくりと触れられるように援助すること。一切の価値判断なしに自己の体験に気づき、受け容れられるようになること。
    カウンセラーは自己の在り方、身体を道具にして援助を行う。言葉の内容面だけではなく、音声面にも着目する。呼吸や姿勢に意識を向ける。話し方ひとつをとっても、何をどのような順番でどのような言葉で伝えるか意識する。それら一つ一つの細やかな配慮こそがプロフェッショナルなカウンセリングを生み出す。

    カウンセラーとしての成長発展に大きな希望を与えてくれる、至高の一冊。

  • カウンセラーはカウンセリングの展開を理論で評価しがちだが、本来は声、姿勢、話し方などが重要な要素でありいわば「役者」と同じものがあるという趣旨。
    具体的な事例に対し、こう対応したらどうかなど丁寧な解説で、読んでいてまるで自分がカウンセリングを受けているような気持ちになった。
    特にマインドフルネスという考え方が印象に残った。
    カウンセリングにおいてクライアントへの無条件の肯定が必須。それを自分に当てはめてみる。自分に思い浮かぶ感情になんの評価も価値も加えずありのままを感じる。こんな自分はダメだとか、なぜこんな人生なんだろう、とか考えずに、自分に湧き上がってくる感情をそのまま。それはありのままの自分を受け入れることであり、なんか暖かい気が身体を流れて行く気持ちになる。

  • 「組織開発の探求」で紹介してあって、タイトルに心がひかれたので読んでみた。

    カウンセリングはサイエンスではなくて、アートなのだ、というのは、まあ当たり前の主張であるようで、当たり前でもないのかな?

    つい理論が先行して、クライアントではなくて、理論の解釈をみているということは多いからですね。

    アートとしての観点からみると、普通あまり言及されないところが気になってくる。たとえば、声の出し方とか、座っている姿勢とか、呼吸とか。。。。

    そうそう、それって、とても気になっています。

    クライアント的には、声の深さみたいなのがすごいインパクトあるという体験が多い。が、そこに言及してあることって少ないですね。

    ディープな声を出す人にきいても、なんらかの発声法を学んでいるわけでもなさそうで。。。。

    というわけで、声の出し方についても、ある程度の分量をもって紹介してあるこの本は貴重。

  • 146.8-スギ
    300665049

    心理カウンセリングについて、丁寧に誠実に学びたい人におススメ。心理カウンセリング…までは関心が無くても、対話を用いた対人援助に関心がある人にもおススメしたい1冊です。

  • 2階心理学C : 146.8/SUG : 3410162213

  • 簡にして要を得る。というほど簡単ではないが、参考図書をどれもこれも読みたくなるというのは、いい入門書なんだろうな。

  • 何度も読みたい

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著者プロフィール

京都大学学生総合支援センター教授(カウンセリングルーム室長) 教育学博士(京都大学) 臨床心理士 略 歴 一九六一年 神戸市生まれ。 京都大学教育学部、京都大学大学院教育学研究科にて臨床心理学を学ぶ。 大谷大学文学部専任講師、京都大学保健管理センター講師、京都大学カウンセリングセンター講師を経て現職。 主な著書 『技芸としてのカウンセリング入門』創元社 二〇一二年 『12人のカウンセラーが語る12の物語』(共編著)ミネルヴァ書房 二〇一〇年 『統合的アプローチによる心理援助』金剛出版 二〇〇九年 『大学生がカウンセリングを求めるとき』(共編著)ミネルヴァ書房 二〇〇〇年 『臨床心理学入門』(共編)培風館 一九九八年 主な訳書 『心理療法家の言葉の技術 第二版』(ポール・ワクテル著)金剛出版 二〇一四年 『説得と治療:心理療法の共通要因』(ジェローム・フランク&ジュリア・フランク著)金剛出版 二〇〇七年 『心理療法の統合を求めて』(ポール・ワクテル著)金剛出版 二〇〇二年

「2018年 『SNSカウンセリング入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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