劣等感と人間関係 (アドラー心理学を語る3)

  • 創元社 (2017年2月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (168ページ) / ISBN・EAN: 9784422116334

作品紹介・あらすじ

日本におけるアドラー心理学のパイオニアにして第一人者が、やさしく語りかける実践講座。「健康な心とは」「性格や知能は遺伝か」「不適切なライフスタイルとは」など、劣等感から脱し、健康なパーソナリティーになって、良好な人間関係を築くための具体的な方法を説く。アドラーの教えを実践・指導し、多くの後継者に伝えてきた極意に触れる全4巻シリーズの第3巻。巻末に岸見一郎氏(哲学者)の寄稿を収載。

感想・レビュー・書評

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  • アドラー心理学に関する本は何冊か手に取らせてもらっているが、一番腹に染み渡るというか、細胞と細胞の間に浸透してくるというか、そんな本でした。普段思っていることと同調したのかも。
    ちなみに私は平等よりも公平という言葉の方が個人的には好きです♡

  • アドラー心理学の本は何冊も読んだけれど、どれを読んでも学びがあり、自己成長ができている気がする。
    読んでからしばらくは、アドラー流の考えで頑張れるけれども、すぐに過去や未来に執着した考えに頭がいっぱいになってしまう。
    アドラー心理学とマインドフルネスの考えがリンクする部分もあり、これからも繰り返し学んでいきたい。

  • 感情は得体の知れないものではない、私とあなたの間にあるもの。
    心の内がどう間違っているかよりも、対人関係の持ち方がどう間違っているかに注目するアドラー心理学は、人生を照らす松明のような存在に感じた。
    もっと早く知っておけばよかったなぁ。全巻読破したいと思いました。

  • 競争意識に病んでいる自分への処方箋。

    他人を無条件に信頼する。

    貢献感を持つ。
    ある出来事が起こったときに、これはみんなにとっていったいどういうことだろうか、他者にとってどういうことだろうかとまず考える。
    ある状況をみんなのものとして、みんなにとっていいことか悪い事かを最初に考え、その中で自分のできる役割を考えていく。

  • 自分が特別な存在ではない、普通でいる勇気。今の行動は過去とは関係がなくて、これから先どうするか、どうしたいかという、その人の目的とだけ関係がある。

  • ・私に今できることを考える。

    ・競争の対人関係から協力の対人関係へ

    ・私にできることは何かと絶えず考え続ける。

    ・普通になる勇気をもつ。悪い方も、良い方も特別でいるのは楽しいから。

    ・他者の関心に関心をもつ。

    ・縦ではなく、横の人間関係

  • 前2冊と比べて概要が掴めやすかったです。

    人生をゲームに例えるなら楽しくするコツは
    ① ルールを守ること
    ②真剣にプレイすること
    ③深刻にならないこと
    競争より協力の方がベター。
    協力できる人は必要な時に競争もできるが、逆は難しい。

  • アドラー心理学における人間関係の構築について描かれている本。

    良い人間関係には健康なパーソナリティが必要になる。

    健康なパーソナリティには家族や文化などが影響している。

    縦の関係でなく横の人間関係を作っていく。

    具体的な事例も書いてあったので非常にわかりやすかった。

  • 依存と言うことと、人に頼ると言うことと協力することと言うことをはっきり区別したいと思います。協力とはあくまで自立と言う事、すなわち人に頼らないで、自分の問題は自分で解決すると言う姿勢があった上で言えることなんですね。およそ良い人間関係と言うのは、その基礎に成熟下健康なパーソナリティーが前提とされていて、様々な条件が満たされて初めて言う人間関係が実現してくる。また逆に良い人間関係が実現してくると、健康のパーソナリティーが実現してくると言う総合的な関係にあります。依存的な未熟な子供っぽいパーソナリティー、ライフスタイルのままで協力をすると言う事は不可能です。

  • 面白いです。心の持ちようとして。そういう考え方もいいなと思う例は沢山ありました。

    もう少し新しい事例で書いた方が、若者は読みやすいかもしれません。

    心理学という学問はやはり学問と呼んでいいのか分からないです。発案者の思考回路以上の何かであるように思えていないのが原因です。

  • 腑に落ちたし、実践したいなと思う。
    この心持ちでいたいなと思うけど、身についた感はないので手元において何度も確認したい本だった。

  • 感情の使い方を学ぶことが出来る。
    横の関係を意識することが、怒りや感情の道具に頼らずに、伝えることや相手の目的に入ることが出来る。
    人間の問題はすべて対人関係の問題である。
    アドラーの目的論を理解するにはまだ時間はかかりそうだが、詳しく書いてあったのでわかりやすい。

  • 一昔前の本なので、男女差別とも取れる発言がある。時代錯誤の部分は軽く読み飛ばして、本質だけにこだわる人にはおすすめ。逆に、そういった意味で誤解を招きそうなので、アドラー初心者には向かない。

  • 相手に縦の関係を求めてはいけない。

  • アドラー心理学をちゃんと学べる良書。

  • アドラー心理学は、いつも、私が抱える問題に解決策を示してくれる。
    これまで、「かわいそうな私」と「ひどいあの子」のことばかり考えていた。考えて考えてただ思考だけを繰り返してきた。なぜこんなに不満だらけなんだと思っていたけれど、それは「私にできること」を考えて行動に移すということができなかったから。できない理由ばかりを考えて、現状を変えない決断をしていただけだ。「かわいそうな私」「ひどいあの子」のことばかり考えるのは、時間を無駄にし、無駄にストレスを抱えるだけである。いろいろあるけどではそういう状況で「私にできること」は何だろうか、と考え行動に移さなければならない。

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著者プロフィール

1948年生まれ。大阪大学医学部卒。シカゴ・アルフレッド・アドラー研究所留学、神戸家庭裁判所医務室技官勤務の後、新大阪駅前にて相談施設(アドラーギルド)開業。日本アドラー心理学会認定指導者、初代日本アドラー心理学会会長。著書『クラスはよみがえる』、訳書『アドラーの思い出』(いずれも創元社)など。

「2017年 『勇気づけの方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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