- Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784422116334
作品紹介・あらすじ
日本におけるアドラー心理学のパイオニアにして第一人者が、やさしく語りかける実践講座。「健康な心とは」「性格や知能は遺伝か」「不適切なライフスタイルとは」など、劣等感から脱し、健康なパーソナリティーになって、良好な人間関係を築くための具体的な方法を説く。アドラーの教えを実践・指導し、多くの後継者に伝えてきた極意に触れる全4巻シリーズの第3巻。巻末に岸見一郎氏(哲学者)の寄稿を収載。
感想・レビュー・書評
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アドラー心理学の本は何冊も読んだけれど、どれを読んでも学びがあり、自己成長ができている気がする。
読んでからしばらくは、アドラー流の考えで頑張れるけれども、すぐに過去や未来に執着した考えに頭がいっぱいになってしまう。
アドラー心理学とマインドフルネスの考えがリンクする部分もあり、これからも繰り返し学んでいきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分が特別な存在ではない、普通でいる勇気。今の行動は過去とは関係がなくて、これから先どうするか、どうしたいかという、その人の目的とだけ関係がある。
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面白いです。心の持ちようとして。そういう考え方もいいなと思う例は沢山ありました。
もう少し新しい事例で書いた方が、若者は読みやすいかもしれません。
心理学という学問はやはり学問と呼んでいいのか分からないです。発案者の思考回路以上の何かであるように思えていないのが原因です。 -
近年「嫌われる勇気」で爆発的に知られるようになったアドラー心理学。私も何か読んでみようと思い、手に取りました。本書は精神的に健康な人はどのような人であるかと説きながら、具体的に健康なパーソナリティの条件や健康なパーソナリティになる方法などを上げています。また個々の性格形成は基本的には自ら決定しているてして、自分で決定している以上は性格は変えることができるとも。性格に影響を与える四つの因子にも触れています。アドラー心理学はとにかく前向きでポジティブな印象を受けました。過去や原因に焦点を合わせずに、より良く生きるためにはどうしたらいいのか?という点を目指しているところに、アドラー心理学の魅力があるのだと思います。よい人間関係とはどのようなものかも説かれているのですが、良くよく考えてみれば至極真っ当であり、当然なことなのですが、その実践が難しいのは感情、特に怒りの感情に振り回され、時にはそれを意識的に、或いは無意識的に、狡猾に利用しているせいなのだなと目からウロコが落ちました。上下関係ではなく、横の繋がりで人間関係を築く。相手を無条件に尊敬し、信頼すること、協力できること、共感すること(相手の関心に関心を持つこと)、理性的に問題を解決すること、主張的であること、平等であること(年齢や性別に拘わらず、たとえ親子間であっても)、寛容であることが重要であるとしています。補足として引用されている「愛を引き出すことができるのは愛だけであり、信頼を引き出すことができるのは信頼だけである。もしあなたが他人に影響を与えたいと思うなら、あなたは本当に他人を活性化し勇気づける人物でなければならない」マルクスの言葉がとても心に響きました。
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腑に落ちたし、実践したいなと思う。
この心持ちでいたいなと思うけど、身についた感はないので手元において何度も確認したい本だった。 -
感情の使い方を学ぶことが出来る。
横の関係を意識することが、怒りや感情の道具に頼らずに、伝えることや相手の目的に入ることが出来る。
人間の問題はすべて対人関係の問題である。
アドラーの目的論を理解するにはまだ時間はかかりそうだが、詳しく書いてあったのでわかりやすい。 -
一昔前の本なので、男女差別とも取れる発言がある。時代錯誤の部分は軽く読み飛ばして、本質だけにこだわる人にはおすすめ。逆に、そういった意味で誤解を招きそうなので、アドラー初心者には向かない。
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相手に縦の関係を求めてはいけない。
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アドラー心理学をちゃんと学べる良書。
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アドラー心理学は、いつも、私が抱える問題に解決策を示してくれる。
これまで、「かわいそうな私」と「ひどいあの子」のことばかり考えていた。考えて考えてただ思考だけを繰り返してきた。なぜこんなに不満だらけなんだと思っていたけれど、それは「私にできること」を考えて行動に移すということができなかったから。できない理由ばかりを考えて、現状を変えない決断をしていただけだ。「かわいそうな私」「ひどいあの子」のことばかり考えるのは、時間を無駄にし、無駄にストレスを抱えるだけである。いろいろあるけどではそういう状況で「私にできること」は何だろうか、と考え行動に移さなければならない。