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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784422116433
作品紹介・あらすじ
臨床実践の場でしばしば語られる「居場所がない」という言葉。しかし、この「居場所」という語はその意味が明確にされないまま曖昧に使われている。そこで、語法の歴史的な変化、およびその変化に関連する日本の社会的・文化的要因を紐解きつつ、「居場所」という概念が指す現象について明らかにすることを目指すとともに、心理臨床学の視座から改めてその現象を捉えなおすことで臨床実践に一石を投じる試みを行う。
感想・レビュー・書評
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【目次】
序章 「居場所」研究の心理臨床学的意義
第Ⅰ部 「居場所」の理論的検討
第1章 「居場所」概念の歴史性と先行研究
第2章 「居場所」概念と日本の文化的特性
第Ⅱ部 心理臨床における「居場所」の諸相
第3章 「居場所のなさ」について
第4章 「居場所」と「自分」――「いること」、身体、アイデンティティ
第5章 心理臨床実践における「居場所」の視点
第6章 現代的状況における「居場所」と心理療法の意義
終章 心理臨床と「居場所」――まとめにかえて詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現状の居場所論の総説と言った感じ。
特に印象に残ったのは文化差に関する先行研究。
日本人の内は、甘えられることであり、それは自分らしくいられること、つまり居場所である。
これは西洋化している日本でも今だ残っている価値観と言えるだろう。
フリースクールなどでこのような「居場所」をどう実現するのか。日本文化圏内での大きな課題であると言える。 -
2階心理学 : 146/NAK : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410167438
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