マンガで読み解く プロカウンセラーの共感の技術

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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422116679

作品紹介・あらすじ

プロカウンセラーシリーズ『共感の技術』のマンガ版。脚本・マンガは「優駿の門」シリーズで多くのファンをもつやまさき拓味先生。原作者・杉原先生が、あるときはバーのマスター、あるときはビルの守衛さん、またあるときは動物病院の院長先生に、そしてまたあるときは浅い共感と深い共感との違いを夫に説く優しい妻にと、さまざまに変装して登場し、生きづらさを抱えて悩む人たちに寄り添い、アドヴァイスする。一つひとつのストーリーが短いながらも奥深く、考えさせられる。本書で、共感とは何かを考えることは、自分はどんな人生を選択し、他者とともにどう生きてゆこうとしているのかを、改めて考え直すことに通じる。[もくじ]もくじプロローグ──共感とは何か第1話 考えるな、感じろ 杉原先生からのアドヴァイス①  共感はコミュニケーションの要(かなめ) 杉原先生からのアドヴァイス②  共感は「感じる」ことが必要第2話 ネガティブな感情に取り組む 杉原先生からのアドヴァイス③  相手の思いを受け止めて聴く第3話 何が変化を促(うなが)すのか 杉原先生からのアドヴァイス④  共感して一緒に考える第4話 共感を表現する力を高める 杉原先生からのアドヴァイス⑤  言葉以外で共感を表す方法第5話 浅い共感、深い共感 杉原先生からのアドヴァイス⑥  言葉にされないものを聴き取る第6話 対立する相手への共感 杉原先生からのアドヴァイス⑦  失敗が共感を深めるエピローグ──あなたも共感者になれるあとがき

感想・レビュー・書評

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  • 共感に絞った本。共感が苦手な自分としては、わかりやすかった。

  • 6つのストーリーのマンガで共感の技術を理解する。
    感じること、感情を汲み取ること、共に対処を考えること、非言語の声のトーン・ピッチ、表情、視線、間を受け止めること、言葉の奥の感情を想うこと、対立の失敗も学びの機会とすること。
    共感という技術のキモになるところが分かりやすいが、各ストーリーの関係人物になって登場する原作者の怪人っぷりが一番印象的だった。
    17-136

  • 医学部分館2階心理学:141.6/SUG:https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410163463

  • 共感とは人と人がかかわり合い、互いに影響しあうプロセス
    相手とぴったり同じ気持ちになることでなく、互いのこころの響きあいを感じながら、関わっていくプロセスであり、それを促進していくための注意の向けかたや表現のあり方


    共感が伴わないコミュニケーションが横行している
    共感は人間を強くし、自分自身への共感は自信となる

    あなた自信が自分の気持ちや思いをよく実感し自覚し理解していくことが大事

    不安なこと怖いこと恥ずかしいこと寂しいこと腹が立つことなど、存分に味わい、だからどういきるのか
    試行錯誤しながら自分で答えを見つけるそれが豊かな人生といえるのです

    共感的コミュニケーションをすると決めたのなら相手中心に考えましょう
    もし離すのがしんどいなら三分でいいから離しましょう、これ以上離すのがしんどいとおもったらいってください、そうしたらすぐに止めますから

    かいくんがどうしたら学校にいけるようになるか、引きこもりから抜け出られるか、僕と一緒に考えましょう

    一人ではできないことを一緒に考えてくれるひとが必要なのです
    一緒になって悩んでくれるひとが必要なのです
    一緒になって悩んでくれて孤独な道のりを共に歩んでくれるひとが必要なのです

    受容と共感と変化の促進能力

    少年にとっては怖さをわかってくれた上でその怖さをどう乗り越えていくかを一緒に考えてくれるひとが必要なのです

    くちにだすことが共感を豊かに表現していくために必要な基礎技術

    アイコンタクト、呼吸、ま

    共感は自分のうちに隠れている感情を促進してやらなきゃいけない、寂しいと相手に素直に言えるようにガイドしてやらなきゃならねぇんだ

    やめたくないんだな、秋の本心はこの仕事を続けたい、劇団をやめたくない、そうだな?
    どうしたら親父さんが納得してこの仕事を続けさせてくれるか一緒に考えよう

    共感は訓練や経験によって開発されていく技術でもある
    共感の能力は自分がひとから共感される経験似よって身に付く

    苦学力行の士
    ひとにひつよういじょうにきをつかい、自分の気持ちを押し込めて人にあわせようとする、そんな君を見ていると、わたしは痛々しくおもうときがある
    バカにされたりいじられキャラは嫌だけど孤立するよりましだ、そんな風にどこかでおもってキャラを演じている
    そういうやりとりそのものが深い共感 
    性急すぎる
    二つの相反する気持ちがあって辛いんですよね
    大事にされていない状態だと感じている自分の感情を否定し可愛がられている状況なのだといみづけしなおして、強引に自分を納得させようと、頑張って、
    僕は自分が目上の人に大事にされるとは手放しで信じられないのです、自分は大事にされる存在じゃないんです
    苦しみはわけあえばは

    共感社になるには空いての思いを受け止め、注意を向けてひたすら話を聞くことです。
    相手を中心に考えていくときに感じられるのが共感です。

    空いての立場にたって理解する、これが共感的理解です。自分自身の評価や判断から離れ、それをほおっておきましょう。そしてひたすら相手に注意をおき続けるのです。
    共感とは人と人がかかわり合い互いに影響しあうプロセスなのです

  • 共感が大事ということが繰り返し述べられ、一話完結の漫画でエピソードが紹介される。
    漫画、間のコラムで、どのように共感したらよいのかなどが語られている。

    本筋と関係ないのだが、気になった点は、いろんなキャラクターとして、筆者がストーリーに登場するのだが、ルパンみたいに変装?してるのは謎。
    漫画的表現なのだろうけど、急にフィクションくさくなるので、筆者として登場する必要はあったのだろうか?
    (分身くらいの扱いでよかったと思うのだけど…)

  • 章ごとに話が完結しているので読みやすい。漫画とそれに関連したことが少し書いてあることも関連しているであろう。

    とっかかりとしては、良いと思う。
    次は、漫画出ない方の原作を読んでみることにする。

    「共感」はすべての事柄に通ずる。

  • 1話完結型でそれぞれに共感に関するテーマが設定されている。
    共感にはいくつかのテーマがあることが理解できた。
    但し漫画である為、最後の結論が曖昧で理解が難しく感じた。
    恐らく漫画の元となる原著を読んだ後に、この漫画を読めば理解しやすいと感じた。

  • 文字通り、共感の技術を漫画でつづった一冊。

    簡単なようで難しい共感について、改めて学ぶことができた。

  • 共感の技術について漫画で解説した本。
    なのだけど、その漫画がよく分からない。1話完結式なのはいいのだけど、どれもオチが謎すぎる。いったいどういう設定の話だったんだ。
    まあ、共感するってむずかしいということはよく分かる。自分の経験とあわせて「分かる分かる」と話すこともあるけど、一歩間違えたら「全然違うよ!」って思われるだろうしね。

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著者プロフィール

京都大学学生総合支援センターセンター長・教授
[主著・論文]『統合的アプローチによる心理援助』金剛出版/『12 人のカウンセラーが語る12 の物語』(共編著)ミネルヴァ書房/『技芸( アート) としてのカウンセリング入門』創元社/『プロカウンセラーの共感の技術』創元社/『キャリアコンサルタントのためのカウンセリング入門』北大路書房/『心理カウンセラーと考えるハラスメントの予防と相談 』北大路書房 ほか多数

「2018年 『SNSカウンセリング入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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