- 本 ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784422117614
作品紹介・あらすじ
メンタルヘルスの 問題を有する人に対して、適切な初期支援を行うための行動計画「メンタルヘルス・ファーストエイド」。オーストラリアで開発されたこのプログラムは、心理的危機に陥った人に対して、専門家の支援が提供される前にどのような支援を提供すべきか、どのように行動すべきか、という対応法を身につけるもの。
本書では、オーストラリアで発行された最新マニュアルの翻訳に加え、日本における活用例も収録。
うつ病、不安障害、精神病性障害、物質(アルコール・薬物)関連障害といった主要なメンタルヘルスの問題ごとに症状や原因などの基礎情報を解説し、いざというときの対応を「り・は・あ・さ・る」の5つのステップに分けて伝授。心理・医療・保健・福祉など、メンタルヘルスにかかわる職業の方は必携です。
感想・レビュー・書評
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会社の研修でメンタルヘルスファーストエイダ―に登録してもらったが、本書はそのテキストである。
様々なメンタルヘルスの問題を正しく認識するとともに、「りはあさる」によって支援のするという一貫したフォローアップの技法が記載されている。
「りはあさる」とは
リスク評価:声をかけリスクを評価し、その場でできる支援を開始する
話をよく聞く:批判せずに話をよく聞き、コミュニケーションをとる。
安心につながる情報提供をする
専門家のサポートを受けるように勧める
セルフヘルプやその他のサポートを進める
といった、支援の開始からひと段落までの対応方法の頭文字である。
今回、MHFA研修を実施頂き、本書の編者でもある大塚先生、小原先生、加藤先生は非常に温和な語り口で、普段からこうした支援を実践されているということが感じられた。
私自身は企業が手配する従業員の就業不能保険の販売を主にしているが、就業不能の要因として圧倒的に多いのがメンタルヘルス疾患である。企業がメンタルヘルス対策をしっかりと講じることで、このような就業不能となる人々が減少するということは、企業自身の人的資本マネジメントにおいても、そこで働く人々個人にとっても不可欠なことである。その上で、まず第一に企業内の人々がマネジメントであれ、平社員であれ、メンタルヘルスに関しても正しい病識を持ち、微細なアラートに早期に気づく体制を構築することが重要なのである。その上で、MHFAは非常に重要な役割を担うと感じるし、自分自身も企業内、さらには相対するお客様の人事部の方々にこちらを進めていきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000120860
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全ての心理的サポートをする人の、必読書です。
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貸出状況はこちらから確認してください↓
https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00300073 -
3月新着
東京大学医学図書館の所蔵情報
http://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2003597182 -
社内のメンタルヘルスに関して学ぶのにとても適したテキストだと思います。
疾患や状況毎に詳しく記載されているので、とてもわかりやすく、対応しやすいかと。
ファーストエイドのアクションプランは、とても覚えやすく、対応に困らないと思います。
(やはり、根本は傾聴よね。。と、自分は思いました)
【りはあさる】
「り」→声をかけ、リスクを評価し、その場でできる支援を始めましょう(声かけ、リスク評価、支援開始)
「は」→決めつけず、批判せずに話を聞き、コミュニケーションをとりましょう(はなしをよく聞く)
「あ」→安心につながる支援と情報を提供しましょう(あんしんにつながる支援と情報)
「さ」→専門家のサポートを受けるよう勧めましょう(専門家のサポート)
「る」→セルフヘルプやその他のサポートを勧めましょう(セルフヘルプなどのサポート)
紹介されているファーストエイド
◆うつ病
◆不安
◆精神病
◆物質使用障害
◆ギャンブル
◆接触障害
◆死にたい気持ちとその行動
◆非自殺的な自傷行為
◆パニック発作
◆トラウマ
◆重度の精神病状態
◆飲酒
◆薬物
◆攻撃的な行動
◆医療現場
◆職場
◆学校
◆被災地支援
◆地域支援
◆ひきこもり支援
◆自殺対策事業
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