- 創元社 (2022年8月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784422117850
作品紹介・あらすじ
心理療法における逆転移を、患者が心理療法家のパーソナリティに潜在する一面を喚起する過程と捉え、心理療法家が自らのパーソナリティ要因と格闘することでいかに成長していくのかを、失敗も含めた豊富な臨床事例を交えながら明らかにする。心理療法家は臨床実践の中でどのような情緒的困難や抵抗に遭遇し、その超自我や自我理想は患者理解にどのような役割を果たすのか、世界的に活躍する心理療法家が詳細に検討する。
感想・レビュー・書評
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セラピストの超自我や自我理想が「盲点」を引き起こす。これは、「黙過」に繋がる一つのモデルだ。だがそれだけで全てが説明できるとは思えない。
超自我や自我理想との気づかぬ内の格闘をなんとかクリアし、セラピストとして生き残るための訓練の場として「対話」形式の事例検討会は意味があるのではないか。
「黙過」による「失敗」と捉えて良さそうな事例もたくさん出ている。が、なぜそれに至ったかのプロセスはあまり詳細に述べられてはいない。もう少し複雑なメカニズムがあるような気がする。
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