- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784422120621
作品紹介・あらすじ
本書は、子どもの本に関わる質問や疑問を100問にまとめて答えた「子どもの本ハンドブック」。子どもに本を読んでほしいと願っている人や図書館、家庭文庫や読書推進に関わる諸団体のための手軽で便利な相談ツールとして編集した。必要に応じてどの質問からでも読め、通読すると子どもの本の世界を体系的に学べるようにもなっている。子どもの本について学びたいと考えている人やグループでの勉強会などのテキストとしても好適。
感想・レビュー・書評
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児童書や絵本に関わっていると「あれ?」と疑問に思うことが多々ある。
読む前に「それ、面白い?」などと真顔で聞く子がいたり、「いつまで絵本を読まないといけないの?」とも聞かれたことがある。
何故か毎夏登場する「平和」の問題も(季節モノという意味合いではないので、念のため)司書さんたちは子どもの目からそれ関連の本を遠ざけようとするし、しかし私などは好むと好まざるとに関わらず何かせざるを得ない立場に追い込まれるしで、急遽誰かに助けを求めたくもなるのだ。
これは、そんなときの「お助け本」である。
100の質問に対して、それぞれ見開きの2ページで答えてくれている。
どこを開いてもすぐ読めるつくりになっているのでとても読みやすい。
全部で244ページしかないので、それで100問の解答はさすがに厳しいものがある。
が、より深く追求したい方向きの参考資料も載っているのでありがたい。
読書ボランティアに携わる方々の、学習会のテキストとしていいかも。
と言うより、こういうテキストを使い込める学習会を早く開けるようになりたいものだ・・・
現役の司書さんたちには、もしかしたら物足りないかもしれない。
【ラノベって何ですか?】という質問も出てきて、これには笑ってしまった。
つい最近、私が司書さんにしたばかりの質問だからだ。
答えを聞いて「ありがとう。読まないことが決定したわ」とお返事したのだけどね。
初めて知ることだが、絵本だけでも年間2000~3000冊の新刊が出ているという。
それらをすべて読み込んで把握するのはあまりに難しいので、手助けになるこういった本は、本当に助かる。
表紙の画像を見ていただくと分かるが、イラスト担当は佐々木マキさんなんである。
佐々木マキさんをずうっと女性だと思い込んでいた、ワタクシなのであるよ。 -
「はじめに」にもありますが、主に子どもの本に関するレファレンスを中心に書かれています。
子どもの読書に関わる初心者向けの本かなという感じがしましたが、詳しい方が改めて読まれても、気付くことがいろいろあって面白いんじゃないかなぁと思いました。 -
子どもの素朴な疑問が100個あって、並べられてる感じかと思ったら、カテゴリーに分けて解答していました。レファレンスしている感じかな?ちょっとした疑問から本探しの疑問、図書館&学校図書館への疑問etc..ひとつの疑問が本に繋がったり、紙芝居やアニメなどにも答えが繋がっているんだなぁと思いました。凄く参考になると思います!興味本位で読んでみて良かった!
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子どもの本についての考え方、とらえ方がニュートラルだった。問いは多岐にわたり読み物としても興味深い。
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指南書
ネズミ
ねずみのすもう
ねずみのおよめいり
ふしぎなしろねずみ
いなかのねずみ、まちのねずみ
らいおんとねずみ
ハメルンの笛吹き男
ぐりとぐら
14ひきシリーズ
ねむいねむいねずみくん チョッキの
メイシーちゃん
レオレオニの ねずみたち フレデリック
歯医者のチュー先生
グロースターの仕立て屋
番ネズミのやかちゃん
チュウチュウ通り
ミズ・ビアンカ
レッドウォール伝説
放課後の時間割
海の本
宝島
ロビンソンクルーソー
ツバメ号
ニワトリ号一番のり
竜のいる島
ノルウェーから来た鯨とり
チムとゆうかんんあ
小さなバイキングビッケ
のっぽのサラ「
秋の本、収穫、きのこ
おつきみ、
環境テーマ
環境破壊、いのちのつながり、エネルギー
戦争平和
女性の偉人伝
自閉症のこども
親の離婚になやむ子ども -
ラノベの項で、『多くの作品は、シリーズ化されていますが、シリーズのなかで登場人物は基本的に成長することがありません』には、笑った。
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子どもの本に関する100問の質疑応答集。
ブックリスト的なものだと思い込んでたんだけど、実際は(はじめに、に書いてある通り)レファレンスツールっぽい本でした。
子どもが小学生になったころに改めて読み返してみたいので積読へ。 -
読むのに時間がかかった。子どもの本は奥が深い。
はい、何のひねりもない「そのまんま」の答えでした♪
スキゾ的、でしょうかね。手厳しい...
はい、何のひねりもない「そのまんま」の答えでした♪
スキゾ的、でしょうかね。手厳しいですね(笑)
色々なことに興味を持ち、ひとつのことに深くこだわらない若いひとたちには、
良くマッチした読み物だったのだと思いますよ。
まぁ、最大限良く言えば、ですが。。。
私はお話会を通して中学生を知るのみですが、どの子も膝の上に両手を重ね、
姿勢を正してこちらを見つめ、実によく集中して聞いてくれます。
大人でさえ、これが出来ないひとが多いのに、です。
これが、入り口のひとつになってくれるようにと、祈るような気持ちでおりますよ。
こんにちは
おやぢ(当方)は、意外に思慮が狭かったのかも知れません。十人十色。これが正しい方法、というのは、読書...
こんにちは
おやぢ(当方)は、意外に思慮が狭かったのかも知れません。十人十色。これが正しい方法、というのは、読書に関しては、無いのでしょう。
お話し会には、縁がありませんが、皆ちゃんと聞いているのですね。感心しました。
いえいえ、思慮が狭いのは私の方かもしれませんよ。
お話会で行ってるのはフリースク...
いえいえ、思慮が狭いのは私の方かもしれませんよ。
お話会で行ってるのはフリースクールの方でして、通常学級ではありません。
まぁ、「これだから大人は」と言われないように気をつけてはいますけど。
今ラノベに夢中になっている子たちも、いつまでもそこにとどまらず、
何度も読み返しては考え、心の栄養になってくれるような本に出会ってくれると良いですね。
そのためにはたくさんの入り口を用意できる大人でいたいと思います。