まわしよみ新聞をつくろう!

  • 創元社 (2018年6月20日発売)
4.33
  • (3)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 48
感想 : 4
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784422120652

作品紹介・あらすじ

<まわしよみ新聞のつくり方> 
(1)みんなで新聞を持ち寄ります。(2)それぞれ新聞を読んで、気に入った記事を切り抜きます。(3)どうしてその記事を選んだのか、グループ内でプレゼンし合います。(4)グループ内で決めた編集局長を筆頭に、集めた記事を模造紙に貼り合わせ、コメントやイラストを書き入れていきます。(5)編集局長が題字を書いて、新たな壁新聞の完成!  
(おまけ)新しくできた壁新聞を人目につくところに掲示します。
「新聞にこんな記事載ってるの?」
「このニュースをこんなふうに読み解くなんて!?」
参加しなかった人が後から読んでも面白いんです。
  ***  
放送作家からライター、まちあるきプロデューサー、果てはコモンデザイナーと観光家…という異色の経歴を持ちながらも、常に「人と人との場づくり」に取り組んできた陸奥賢が、2012年に発明した“新聞あそび”、「まわしよみ新聞」。
あるお寺でのワークショップ用に考案され、その後もミナミのカフェで細々と継続していた「まわしよみ新聞」だが、
(1)人と新聞さえあればいつでもどこでも誰でもできる手軽さと、
(2)初対面の人とでもためらいなく話し合えるオープンな雰囲気、そして
(3)相手の隠れた価値観を知ったり、自然と情報リテラシーやコミュニケーション能力が身につくという意外な奥深さ
を兼ね備えるコミュニケーション・ツールとして、各地でハマる人が続出。
著者が「誰でも好きに実施してよい」オープンソースとしたことで、その活動は全国に波及。北海道から南は沖縄まで、さらには海を越えて台湾、ポーランドなど海外でも実施されている。
その汎用性から、人々が集まる公共施設やコミュニティ・スペースはもちろん、幼稚園から大学まで各種の教育現場や、企業の研修などにも導入されており、2017年にはその教育的効果が評価されて、第66回読売教育賞NIE部門最優秀賞を受賞した。

本書は、著者が2014年に自主制作した指南書『まわしよみ新聞のすゝめ』を大幅に改訂。創刊以来ますます広がりと多様化をみせる「まわしよみ新聞」のつくり方と効果を、国内外のユニークな実践例を交えながらわかりやすく解説する「まわしよみ新聞」入門書の決定版である。

書下ろしとなる第3章では、教育の現場、ビジネスの場、地域の施設など、海外を含むユニークなまわしよみ新聞の活動を8つ取り上げ、その幅広いアレンジの実際例やその反響を、図版をまじえて紹介する。

また、同じく書下ろしとなる第5章では、著者が安武信吾氏(西日本新聞社編集委員)、老川祥一氏(読売新聞グループ本社取締役最高顧問・主筆代理)とそれぞれ行った対談を収録。「まわしよみ新聞」を通じて広がる新聞社と読者との繋がりや、顕在化する新聞の“ストックされる情報”メディアとしての役割、共同作業でつくられた新聞を共同作業で読み解くことの重要性などが指摘され、情報が氾濫する現代社会における主体的な思考とリテラシーの在り方を再考する一書ともなる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 第85回アワヒニビブリオバトル「【1日目】おうち時間DEビブリオバトル」4時間目 総合で紹介された本です。
    オンライン開催。
    2022.05.03

  • 4人で集まり、一人3枚以上

  • NIE(newspaper in education)ならぬPIN(play in newspaper)に大感心!新聞ってオワコンって言う人になんか言い返したいと思っていたけど、なんか言えそうな気持ちになりました。そういう主張のベースは新聞は個人が情報を得るためのメディアという考え方で、そういう便益視点で見るとスマホから得られるものの方がコスパは高い、ということなのだと思います。(ここでは取材コストは誰が負担するか、は置いておいて…)でも、まわしよみ新聞は情報を得るためじゃなくて、情報で交流するためのツールとしての存在、つまり個人のためじゃなく、個人が個人でなくなるためのメディアってことになるのだと思います。(合コンまわしよみ新聞が盛り上がるけど、カップル成立率は低い、というのはそういうこと!)社会のことを個人に流し込んで来たのが新聞のみならず、マスメディアの果たしてきた役割で、個人と個人を結んで社会的存在にしていくのが、いい意味でのソーシャルメディアだとした時に、ソーシャルメディアが得体の知れない存在になりつつあってソーシャルってどうよ?って気分の今だからこそ、個人を社会化するための装置として新聞に光を当てていることに主客転倒的新鮮さを感じました。うまく言えないけど、新聞がパブリックなのではなく、読んでいる個人がパブリックなのです、きっと。そういう意味では長年、新聞は公共性を盾にずいぶんと「上から目線」を放っていたけど、まわしよみ新聞で記事が解体され、読書視点で再編集される時、「下から目線」の存在に変身するのだと思います。そこには、著者の経歴や最初のコミュニティならではの「優しさ」が影響しているようです。早速、「読む」「切る」「話す」「聞く」「貼る」「書く」、この「まわしよみ新聞」の手法をあれに使ってみよう、これに使ってみよう、と目論んでいます。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

陸奥賢(むつ・さとし) 観光家/コモンズ・デザイナー/社会実験者。1978年大阪・住吉生まれ、堺育ち。中学校卒業後、フリーター、放送作家&リサーチャー、ライター&エディター、生活総合情報サイトAll Aboutの大阪ガイドなどを経験。2007年に堺を舞台にしたコミュニティ・ツーリズム企画で「SAKAI賞」を受賞(主催・堺商工会議所)。2008~2013年まで大阪コミュニティ・ツーリズム推進連絡協議会のまち歩き事業「大阪あそ歩」に携わる(2012年、観光庁長官表彰受賞)。2011年からはまちづくり、観光、メディア、アートの境界を逍遙しながら「大阪七墓巡り復活プロジェクト」「まわしよみ新聞」(2017年、読売教育賞NIE部門最優秀賞受賞)「直観讀みブックマーカー」「当事者研究スゴロク」「演劇シチュエーションカード劇札」「歌垣風呂」(2017年、京都文化ベンチャーコンペティション・とらや賞受賞)「仏笑い」など、一連のコモンズ・デザイン・プロジェクトを企画・立案・主宰している。應典院寺町倶楽部執行部世話人。大阪いちょうカレッジ主任講師。大阪府高齢者大学講師。社会実験塾「逍遙舎」初代代表。

「2018年 『まわしよみ新聞をつくろう!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

陸奥賢の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×