ヨーロッパ最後の王たち

制作 : Pierre Miquel  加藤 雅彦  田辺 希久子 
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  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422202150

感想・レビュー・書評

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  • ロマノフ、ハプスブルク、ホーエンツォレルンといった有名どころから、南欧・東欧のマイナー王朝まで、20世紀に消滅し(たり、しなかったりし)た諸家を順ぐりに取り上げた総まくり本。
    内容は有用かつ充実しているが、敷居が高いというか不親切というか、ある程度の予備知識を前提とした筆致である。また、全体的にはそんなことはないのだが、たまさか「この王の決断はどう影響するのだろうか」といった、主観者としての著者の存在を窺わせる表現があり、そこが妙にひっかかる。この手の本では「オレ様」を押し出すなら押し出す、黒子に徹するなら徹する、どちらかに決めてもらいたい。
    とはいえすぐれて今日的であり、原著刊行(1993年。翻訳は1997年)当時は大いに意義ある本であったと思われる。星は3.5~4の間といったところ。

    2017/12/15~12/21読了

  • 20世紀に入って二度の世界大戦で滅亡した欧州諸王国の最後の王たちと、滅亡の淵に立たされながら無事に生き残った幾つかの王国。
    ロマノフ家のロシア帝国、ホーエンツォレルン家のドイツ帝国、欧州最高の名門ハプスブルク家のオーストリア・ハンガリー帝国、サヴォイア家のイタリア王国、ブルボン家のスペイン王国・・・
    それら王国の危機、滅亡、あるいは再生のドラマが綴られています。
    よって、現在も女王が君臨する英国や、革命で王が軒並み追放されたフランスの話はありません。
    期待していた人たちは残念でしたw
    世界中の人々の羨望の的である英王室の話だけは、他の王国との婚姻・血縁関係で出てきます。
    革命で追放された亡命王侯貴族たちは、結構他国の王室から縁組相手として選ばれてるんですね!
    将来、自分たちの王室から他国に新たな王を送り込むため?w
    そのせいか、ザクセン・コーブルク・ゴータ公という、日本では知名度が低い公爵家が血縁関係の随所に出てきます。

    王たちの華麗な宮廷生活ではなく、危機に際しての苦悩の物語ですね。

    ニン、トン♪

  •  世界史の1つのテーマである所の王制。滅びたヨーロッパの名門王家と、今も生き残る王家とを対比し、なぜ滅び、なぜ生き延びたかを考察する。ただ考察部分は少なく、結論もあってないようなもの。どちらかと言うと王家の近代史が中心。あまり日本では話題にならないベネルックスやバルカン半島の王たちの歴史が興味深い。

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