地図で読み解く日本統治下の台湾

  • 創元社 (2019年8月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784422202730

作品紹介・あらすじ

第二次世界大戦終結以前の歴史地図は、台湾では専門家を除きほとんど顧みられていなかった。ある事件の調査をきっかけに近代の台湾の地理に興味を持った著者は、日本統治時代に作成された精密な地図に出会い、その魅力にのめりこんでいく――。

詳細な市街図をはじめ、先住の山岳民族の村々や行政区画、鉄道や道路・航路などのインフラ、精糖や樟脳などの産業用地など、さまざまな主題で描かれた貴重な地図と、資料的価値の高い多数の写真を含む180点以上の図版を収録。歴史地図を通して大日本帝国の台湾統治のありようと、現在まで続くその影響を読み解き、考察する一書。

感想・レビュー・書評

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  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    日本統治時代の台湾地図を探して/台湾平定篇 台湾の農村所在地と日清戦争の地図/理蕃政策篇 地図の上の先住民/行政区画篇 壮大な「大日本帝国台湾島予察地形図」/都市計画篇 イデオロギーが主導した都市計画/市街篇 西門町の「裏町人生」/海運篇 二社競争下の日台命令航路/築港篇 マングローブの干潟から南進基地の大本営へ/鉄道篇 南北縦貫線が作った台湾人/道路篇 台湾人の手で切り拓いた南北縦貫道路/水利篇ー幸福なのは農民か地主か/樟脳篇 台湾の樟脳ー樟脳は血の代償/砂糖篇 日本統治時代の台湾糖業地図に変化なし/民族篇 台湾の客家は人口の何%か/移民篇 日本人農業移民の大本営・花蓮/中国篇 国民党政府は日本統治下の台湾全図を出版したか/鳥瞰図篇 鳥瞰図は絵か、地図か/空襲篇 無差別爆撃に遭った台湾/戦後篇 陳儀は親日派だったか/大日本帝国地図最後の一ピース

  • 貴重な写真が掲載されている。
    さまざまなテーマがあるが、テーマを絞って掘り下げるか写真をもっと掲載して欲しかった。

  • 東2法経図・6F開架:222.4A/L73c//K

  •  地図に拘った本。記述は読みにくいほどではないが硬めで、人々の暮らしが生き生きと・・・といった箇所は少ない。他方、地図は軍事目的、また国造り・街造りの記録でもあることがよく分かる。
     現代技術で作られた台湾地図はフランス極東艦隊に続き日本陸軍が作ったもの。戦時中に空襲目的で米軍が作った地図は、不気味に無機質で正確だ。
     台北以外の他都市や台湾全図、また航路図もあるので台湾全体の変化の様子が分かる。台湾人アイデンティティという点での「南北縦貫線が作った台湾人」という語が印象的。また、戦後台北で著者は主流の「日本風」を感じていたが、蒋介石はじめ浙江省出身者などの「上海幇」家庭出身の同級生は「上海の雰囲気」を感じていたという。もっともそんな「上海らしさ」も今では失われたが、これは台湾の台湾化ということだろうか。

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著者プロフィール

陸傳傑:台湾の地名学や歴史地図を研究する編集者。地理雜誌『大地』編集長。著書に『稗海紀遊新注』(2002年中華民国文化部の金鼎賞(図書部門総合)受賞)、『南管賞析入門』(1995年金鼎賞(音声出版類)受賞)、1992年金鼎賞雑誌編集賞受賞、『図書台湾地名故事』(2013年読書年良書賞受賞)、『被誤解的台湾老地名』がある。

「2019年 『地図で読み解く日本統治下の台湾』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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