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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784422211220
感想・レビュー・書評
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BJ5b
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写真やイラストが多く楽しみながら読めるが、その分内容が薄く感じた。また説明文が細切れのため読みづらい。歴史としての説明は1章だけで、他は補足的な内容に思えた。
ただし、最後の資料編がとても面白かった。
これだけでも価値があるのでは。
アトラハシース物語とギルガメシュ叙事詩がキリスト教の元になる洪水の話を含んでいることにとても興奮した。 -
バビロンを中心とした南メソポタミア地域の、シュメール~アッカド期の歴史・文化を概説する。
本書の見どころはカラー版による豊富な資料の図版にある。ただ、本文のボリュームがどうしても限定的で正直物足りないところがある。
「文字」「王」「日常」「知識人」「宗教」について章を設けているが、いずれももう少し掘り下げがほしい。
岩波ジュニア新書の『メソポタミア文明入門』は特に文字と法について詳しく、そこを掘り下げることでシュメール・アッカド期の生活の一面を鮮やかに描いていたのと対照的に、概説にすぎる観がある。
(ただ、宗教の章だけは短い分量で当時の価値観をよく伝えているとは思う。)
多分、最初の一冊としては退屈なので、図版の参照するための副読本として・・・。かな。 -
同シリーズの「メソポタミア文明」では、発掘史を中心に据えて、同文明の全体像を浮かび上がらせるような書き方であったが、本書では同文明の特長を幾つかのテーマに沿って章立てて記述している。
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バビロニア入門書(あと、シュメール)。
歴史的な流れだけでなく、当時の人々の姿を可能な限り、限られた紙面で盛り込もうとされていて、入門書としては良好。
出土品や遺跡などの図版も非常に多く、美しい。
バビロニアの像は全般的に目を特徴的に捉えていて、大きい。わざわざ目にラピスラズリを使ってまで強調している像もある。
バビロニアやシュメールの宗教観も独特で、合理性がある。彼らの世界観では凄く大雑把に言えば、人間とは、労役を負っていた神々が、自分たちの労役を肩代わりさせる為に作った存在であり、労役に不平を言うことがないように、人間には寿命が定められている、というもので、人世の条理を合理的に解そうという印象を受ける。
死後の世界についての想起がないのも独特。彼らの世界観では、人間とは神々が粘度と神の血を混ぜて創り出した存在であり、死ねば元の土塊として大地に還る、というもので、冥界というものは、宗教観の中にない。(来世というのは観念にあったらしいが)
それなのに、なぜか王墓で殉死の跡が見つかっている。死後の世界がないわけだから、殉死しても死後、王に仕えることはできない。なのに殉死があったのは何故なのか。
シュメールも起源もわからないし、そういうのが解明されるときがくるんだろうか。
またイラクで発掘作業が進められるようになったら、いろいろ出てくるのかな~。 -
バビロニア(アッシリア+メソポタミア)の入門書ともいえる一冊。
最初にこれ読めば良かったな…。
ハンムラビ時代の人々の生活や価値観とか色々と載ってて他のシリーズも読みたいと思いました。他の本のレビューに書いたメソポタの人々の死のとらえ方は、この本の「人の不幸と死」って辺りを読んで思ったことです。
巻末に索や簡単な物語(ウトナ・ギルガメ叙情詩)も載ってます。 -
メソポタミアの象って目がでかくて怖い。それはともかくバビロンについて簡潔に図つきでまとまとまった本。あの世が「ゲド戦記」と似通っていてびっくり。
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ちょっとマニア向け。
まあ、おなじみのシリーズです。
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