- Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
- / ISBN・EAN: 9784422211312
作品紹介・あらすじ
カール大帝の大孫を自認するカベー家に対し、プランタジネット朝は「善王アーサーと円卓の騎士の伝説」を作り上げて対抗した。王権の権威付けという実に実用的な目的から作られたこの伝説は、やがて思いがけない発展を見せてゆく。
感想・レビュー・書評
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文化が違います。理解するには、もっと知らないとだめだなぁ。
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あるていどこの時代のブリテン島周辺の歴史
(民族の戦争の流れとか)を知っていないと読めないと思う。
わたしは殆どよくわかりませんでした。
アーサー王初心者は一体何を読めばいいんだ!? -
アーサー王伝説はヘンリー二世が彼の王権に権威を与えるために生み出された。
これを信じるとか、中性の人の頭の中ってすっごいファンタジー。
『永遠の王』T.H.ホワイト
『アーサー王と高貴な騎士達の物語』ジョン・スタインベック
『オルフェウスの竪琴』 ロバートソン・デイヴィス
『アヴァロンの霧』マリオン・ジマー・ブラッドベリ
『アヴァロンの道』ジョアン・ウォルフ -
アーサー王伝説がどのように形作られてきたかが書かれている。著者によっていろんな解釈があり、どれか正統?と悩んでいる人にはオススメ。そんなに目から鱗のような事実はないが、アーサー王伝説が好きな人なら必読。登場人物それぞれにスポットを当てて解説するタイプの本ではないので注意。
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この本は世間に数多ある「アーサー王物語」「円卓の騎士の物語」とは明らかに一線を画しています。 つまり、その物語そのものを語るための本というよりは多分に「アーサー王伝説」がどのように作り出され、その物語がどのように発展し、どんな時代背景によって「聖杯伝説」と結びついていったのかを鳥瞰するような作りになっています。
KiKi は過去に何冊も「アーサー王」もしくは「円卓の騎士の物語」を読んできたけれど、こんな形で「アーサー王伝説」を引きの姿勢で俯瞰してみたことはなかったので面白く読むことができました。
又、この本には数多くの図版が盛り込まれているので、(何せこの「知の再発見双書」の副題は「絵で読む世界文化史」というぐらいですから!)資料的な価値も高い本だと思います。 まあ、サイズがちょっと小さめなのが残念といえば残念ですが・・・・ 「アーサー王伝説」や「円卓の騎士の冒険譚物語」そのものをじっくりと読んでみたい方には別の本をオススメしたいと思いますが、これらの物語世界をある程度ご存知の方で、「アーサー王ってホントは5世紀ごろにサクソン人と戦った司令官なんじゃないの??」とか「円卓の騎士がどうして聖杯を求める旅に出なくちゃならなかったの??」な~んていう疑問を持っていらっしゃる方には1つの見解としてこの本がオススメできるように思います。 -
日本で出版されているアーサー王関連の書籍は、1色刷のものがほとんどです(日本でのアーサー王の関心の低さを表しているように思います)。
が、この本は豪華にも全体の2/3が4色刷なので、写真や絵画がふんだんに掲載されています。眺めているだけで楽しい。
アーサー王ゆかりの地を巡る旅をしたくなりますよ(現に、ここにも1人グラストンベリへ行ってきた人間が…)。 -
知の再発見双書シリーズ。このシリーズは値段の割りにカラー図版も豊富で、初心者にもわかりやすく、そこそこ深い内容まで提供してくれるすぐれもの。<br />
アーサー王伝説を扱った本書も、歴史的な伝説の成り立ち、物語のアウトライン、伝説と歴史上のかかわり、現代の映画・小説作品まで広範囲に解説されていて、アーサー王伝説に興味を持った人の入門書に良い1冊。<br />
モノクロページに現代ファンタジーのアーサー王物として紹介されている作品のうち、未訳作品(「アヴァロンの道」"The Road to Avalon"とか)の本の一部が訳出されていて、ここだけ読むとかえって欲求不満になるのが難点だが(笑)