カミーユ・クローデル 天才は鏡のごとく (知の再発見双書 125)

  • 創元社 (2005年11月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (144ページ) / ISBN・EAN: 9784422211855

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  • 19世紀の女性芸術家の環境が痛々しい。
    当時に男女平等なんて考えはないし、ましてや男女雇用機会均等法なんてない。
    芸術の道を志して進学しようにも、女性には入学資格がない。最も進んだ人権感覚のあるフランスでさえ女性の選択肢は少なかったわけだ。
    若さと美貌、特に才能がカミーユをさらに不幸にした。母親に愛されず、彼女を愛した父親の死とともに統合失調症を発症。人生の半分を精神病棟で過ごすことになる。
    救いはなかったのか。

  • 30年もの間、精神病院に幽閉されたカミーユ。もしロダンと出会わなかったら、もし違う時代を生きたなら、いったいどんな生き方をしたのだろうかと考えさせられる。「シャルル・レルミットの胸像」も「分別盛り」も「ペルセウスとゴルゴン」も…とても美しい。表紙のロダン作「カミーユ・クローデル」も。

  • [ 内容 ]
    カミーユ・クローデルは彫刻家ロダンの弟子であり愛人であり、また詩人ポール・クローデルの姉でもあった。
    たぐいまれな才能と美貌に恵まれ、ロダンとポールという二人の芸術家に深く霊感を与えながら、自らは精神に変調をきたし、30年間もの年月を精神病院で過ごし、孤独のうちに一生を終えた。
    女性が芸術家になるのが困難な時代に、自立した芸術家を目指し、なおかつ愛においても対等を求めて激しく闘った女性の一生を描く。

    [ 目次 ]
    第1章 天職
    第2章 ふたつの情熱
    第3章 模索
    第4章 苦難
    資料編
    同時代から見たカミーユ・クローデル
    批評と解説
    アンリ・ド・ブレーヌの応援
    ポールのカミーユ論
    ウジェーヌ・ブロへの手紙
    悪夢の日々
    復権とブーム

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