戦後史の正体 (「戦後再発見」双書1)

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レビュー : 287
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422300511

作品紹介・あらすじ

元外務省・国際情報局長が最大のタブー「米国からの圧力」を軸に、戦後70年を読み解く。

感想・レビュー・書評

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  • 若い人が読むべき本だ。政治はとにかく訳が分からん。自分が生まれる前の政治となると実感がないだけに更に難義。
    この本は戦後からの日本の政治、歴代総理大臣を、現代人には無い視点から分かりやすく書いてある。
    戦後日本の歴史はアメリカ占領軍との歴史。その中でどんな宰相がどんな政治を行ってきたのか、それが「今」とどのように関係しているのか。
    今の日本は決して楽観出来る状況ではないと思う。それもあってか何かと「政治不在」だの「政治不信」だのと言われてる。しかし過去にも現在にも日本の為に命をかけて政治をしてくれている政治家・官僚はたくさんいる。ただ歴史的な過ちが日本にあるとするならば、それは日本人自身の考え方なのではないかと思ってしまう。
    本当に日本の為に働いてくれる宰相、つまり“他の何者”から日本を守ろうとしてくれる政治家を、日本人自身が殺し続けて来た。期待するだけして、ちょっとほころびがあるとマスコミに踊らされて、雰囲気に流されて、一気に落とす。国民自身が。有能な政治家を。
    あの時日本人が冷静に政治を見極める事が出来ていれば今頃は・・何てどうしょうもないことを思ってしまう。
    政治において国民の役割とは、政治家に"お願い”したり“期待”したりすることじゃない。誰もがこれからも日本で行きて行かなくてはならない。ならば1人1人が自分自身と向き合い、政治をみて、国民の為に働いてくれると思う政治家を応援し、後ろから支える。サッカーのサポーターのような存在にならなければと思った。
    新聞やTV、それに出てるコメンテーターとかは政治の道具である事を理解して、そんな物には頼らない判断。
    過去を知る事は、今自分たちが何なのかを知ること。
    20年後、今自分たちがした判断が正しかったと思えるために、今を、政治を、政治家をちゃんと見よう。
    、、、、って、思ったぁ〜!選挙前に読めて良かった。
    個人的には、福田康夫総理の辞任劇の裏側にちょっと感動しちった。無責任クソ総理とか思ってごめんね。

  • 衝撃の本。日本の義務教育で戦後史は駆け足で授業が終わるだけに、今まで自分が知らない事実がこれだけあった事に驚くと同時に、ぜひ高校で必読の書として欲しいと思った。まずは「終戦」ではなく「敗戦」という事実を受け入れるところから始まるのかも。

  • 結局、今でも日本はアメリカの謀略のコントロール下にあるのだろうか。その謀略はアメリカの国益になるためのものであり、それに乗じて権益を守ろうとする検察やマスコミって・・・。検察って今まで正義の味方のように思っていたけど、恣意的に事件を作り出す極めて政治的なところなんだなぁ。最近そのあたりが顕在化されてきていますよね・・・。
    岸信介ってあまり今まで印象が悪かったけど、実は対米自主派であったことは意外。田中角栄も小沢一郎もアメリカに刺されたということなのか・・・。
    読んで思ったことは昔の政治家の方が信念をもって国益のために敗戦国でありながらアメリカと厳しい交渉をしていたということ。特に2000年以降はベタベタの対米追随で思考停止状態・・・。
    日本人と政治の関係って、陳情や任せて文句垂れるという距離感だとは思うが、自らも参加していくように我々も民度を高めていくしかないんだろうなぁ・・・。
    論点が荒っぽいところはあるが、大いに考えさせられた。

  • 今の政治が変だな?その明確な回答がこの中にあった。

  • 留意しなければならない点は「この主張(本)が誰の後ろ盾の元にどんな思惑で出版されたか」であると考える。

    真実を知りたいと思うが故に、この本を読んで迷い道に足を踏み入れる可能性は大である事も重要だ。

    「思想」を学んでこなかった我々はこの手の著作を読む時に、検討しなければならないのは正にそう云った点ではないだろうか?

  • 決して嫌いになったわけではありませんが、米国の味方が一気に変わりました。政治、経済、日々のニュースなどなど、この本に書かれていることを知っているのと知らないでいるのとでは、見る目が全く違ってきます。
    とにかく凄い。

  •  TPPやめた方がいいな、というのが読後に最初に感じたことでした、また鳩山由紀夫、細川護煕ら期待していた首相が何故半端な形で辞めたのか納得しました。大本営発表で知らされることと真実との違い、もちろんこの本が100%正しいかどうかは分かりません、しかしこれからの報道に対し常に疑いの目を向けるようになるでしょう。しかしよくこの本が出版できたなと思う次第、皆に読んでもらいたいです。
    そうそう、岸信介の印象が180度変わりました。

  • 日本の戦後史を、『米国の圧力』を軸に読み解く良書。戦後の首相を『対米追随』と『自主路線』に分け、それぞれが米国とどう関わってきたかを、敗戦直後から現政権に至るまで時系列的に解説する。
    『日米安保』『日米同盟』『不沈空母』・・・昔から漠然と疑問に思ってきたこれらの、日本の米国に対する姿勢が、何によってもたらされてきたかが明らかになる。
    脱原発、領土問題、基地問題など、3.11後の今、山積する問題の根っこは対米関係にある。陰謀論などではなく、そうした動きがあったことを認めて、初めて戦後の日本史が納得できるものになる。必読の書。

  • 自主路線と対米追随。日本がいかにアメリカのいいようにされてきたかがよくわかる。日本が今後いかにして真の独立国となるかを考えさせられる本。政治家は皆読むべき。

  • 今すぐ読もう!以下、抜粋です。

    「検察は米国と密接な関係をもっています。とくに特捜部はGHQの管理下でスタートした「隠匿退蔵物資事件捜査部」を前身としています。その任務は、敗戦直後に旧日本軍関係者が隠した「お宝」を摘発し、GHQに差しだすことでした」

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プロフィール

1943年、旧満州国鞍山生まれ。66年、東京大学法学部を中退し、外務省に入省。英国、米国、ソ連、イラク、カナダ駐在を経て、情報調査局分析課長、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使を歴任。2002年から防衛大学校教授に就き、09年に退官。『日本外交 現場からの証言』(中公新書)で山本七平賞を受賞。著書はほかに『日米同盟の正体 迷走する安全保障』(講談社現代新書)、『戦後史の正体』(創元社)、『日本を疑うニュースの論点』(角川学芸出版)、『日米開戦の正体』(祥伝社)、『小説外務省 尖閣問題の正体』『小説外務省Ⅱ 陰謀渦巻く中東』(以上、現代書館)などがある。

「2016年 『21世紀の戦争と平和』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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