日本外交:現場からの証言

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  • 創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422300665

作品紹介・あらすじ

外交とは「異なる価値観と利益の調整」、そして交渉における勝利の概念はいかに相手から奪うかではなく「いかにして相手の信用を勝ち取るか」につきる。外交の修羅場をくぐり抜けてきた著者自身の豊富な実務経験から、日本外交の背後にあるものを探り、その本質を見極めた斬新な一冊。第2回山本七平賞受賞作品が、新たな装いで復刊。危機と混乱の渦中にある日本再生の戦略とは何か。「自立した日本」への道筋が明らかになる。

感想・レビュー・書評

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  • 孫崎氏の著作の中で、最もアカデミックなスタイルで書かれているものの一つ。多少とも社会科学の専門論文に接した方なら著者の実力が分かると思う。

  • 前半だけで

  • 問題作「日本外交現場からの証言」絶版後、
    再収録されたプラスアルファ版。
    経験に満ちた骨太日本外交指針。
    国益とは、外交とは、交渉とは、
    ゼロベースで今一度考え直してみたい。
    再読したい本です。

  • なるほど「外交」とはこういうものかと、新しい知見を得た思いをもった。
    「異なる価値観との調整が外交の核心」とは、ややもすれば国内事情よりの主張を「国益」として押し出すのみの傾向をハッキリ否定する小気味良い納得できる主張である。
    ともすれば対米従属のみが日本の生きる道と主張する人々にはぜひ読んでほしい本である。
    ちようどアメリカ大統領にトランプが就任した。安倍首相は現在トランプの下に駆けつけるのに必死のようであるが、日本はあの男についていって大丈夫なのだろうか。極めて不安である。
    各国の国内事情と国益が交錯する現在こそ、本書のような視点が重要となると思った。

    2017年1月読了。

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著者プロフィール

1943年、旧満州生まれ。東京大学法学部を中退後、外務省に入省。
英国、ソ連、イラク、カナダに駐在。駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大学校教授などを歴任。現在、東アジア共同体研究所所長。
主な著書『戦後史の正体』(22万部のベストセラー。創元社)、『日本外交 現場からの証言』(山本七平賞受賞。中公新書)、『日米同盟の正体』(講談社現代新書)、『日米開戦の正体』『朝鮮戦争の正体』(祥伝社)、『アメリカに潰された政治家たち』河出書房新社)、『平和を創る道の探求』(かもがわ出版)ほか。

「2023年 『同盟は家臣ではない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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