三木武吉の裏表 輿論指導か世論喚起か (近代日本メディア議員列伝 7)

  • 創元社 (2024年1月19日発売)
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本 ・本 (468ページ) / ISBN・EAN: 9784422301075

作品紹介・あらすじ

吉田茂を政権の座から引きずり下ろして鳩山一郎内閣を作り、1955年に自由党と民主党を統一して保守合同を成し遂げ自民党を作った最大の功労者・三木武吉。三木は1884年香川に生まれ、東京専門学校(現・早稲田大学)を出て憲政会に所属、戦前は衆議院議員の傍ら東京市会議員を兼任、京成電車疑獄事件に連座し批判を浴びるも報知新聞社長として国家主義を掲げた紙面づくりを主導し、反東條内閣の論陣を張った。戦後は公職追放処分の解除後、気骨ある党人派として「寝業師」「ヤジ将軍」「政界の大狸」などの異名をもって知られた。本書はこの大物として知られながら本格的な研究に乏しい稀代の政治家に光を当て、そのメディア議員としての生き様を軸に議会政治史の裏面を解きほぐす。

〈近代日本メディア議員列伝〉
明治から戦後にかけて〈政治のメディア化〉を体現したメディア議員を取り上げ、一人一冊で深掘りする、佐藤卓己氏単独編集による完全書下ろしの新シリーズ。国会議員がこぞってSNSで発信し続ける現代政治への向き合い方に自省を迫る、これまで無かった人物列伝。

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  • 東2法経図・6F開架:312.1A/Ki42k/7/K

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    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/710631

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著者プロフィール

赤上裕幸

1982年生まれ。メディア史、社会学を専攻。京都大学大学院教育学研究科教育科学専攻博士課程修了。博士(教育学)。現在、防衛大学校人文社会科学群公共政策学科准教授。著書に『「もしもあの時」の社会学――歴史にifがあったなら』(筑摩選書、2018年)、『ポスト活字の考古学――「活映」のメディア史1911-1958』(柏書房、2013年)、『歴史のゆらぎと再編(岩波講座 現代 第5巻)』(共著、岩波書店、2015年)などがある。

「2021年 『分断のニッポン史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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