大切な人を亡くしたあなたへ 自分のためのグリーフケア

  • 創元社 (2023年11月10日発売)
4.67
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 70
感想 : 3
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・本 (144ページ) / ISBN・EAN: 9784422320861

作品紹介・あらすじ

死別はけっして他人事ではなく、誰もが一度ならず経験する可能性のある出来事です。
とはいえ、ごく身近な家族との死別はそうそう経験するものではありません。配偶者や子どもとの死別の場合は、初めて経験する人がほとんどでしょう。過去に経験したことのない心の痛みに戸惑い、目の前がまっ暗になったように感じることもあります。

大切な人を亡くした時に、
「この悲しみとどう向き合えばいいんだろう?」
「今の苦しみがいつまで続くのだろう?」
「これから先、どうやって生きていけばいいんだろう?」
といった思いを多くの人が抱くことになります。

著者はグリーフワークの第一人者、関西学院大学人間福祉学部人間科学科教授の坂口幸弘。大切な人を亡くし、深い悲しみの中で、これらのような思いを抱えている人に読んでもらいたいとの考えから書かれています。

死別の悲しみを抱えたときに必要な支えは、“グリーフケア”と呼ばれています。
本来は専門家によって行われるケアですが、死別を経験した人すべてに専門的な支援が必要なわけではありません。死別にともなう悲しみは、一般的に自然で正常な反応ですので、多くの場合、自分一人の力で、あるいは周囲の人の温かい支えがあれば何とか対処することもできます。

本書は、死別の悲しみを自分でケアすることを目的としています。
そのために、まずはグリーフを知る、悲しみが癒されていくプロセス、深い悲しみに中にいるときに大切なこと、一歩を踏み出すためにできること、悲しみに向き合うためのワーク、きっとあなたの役に立つ情報といったことが書かれています。
 ワークはQRで読み取りプリントでき、書き込めるようになっています。悲しみの中にいる人が読みやすいように、簡潔な文章と、図やグラフ、イラストをふんだんに使いわかりやすく構成されています。

大切な人の死に直面した人はもちろん、死別を経験した友人や知人が身近にいる人や、職業上で遺族に接する機会の多い人におすすめの一冊です。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この世で一番大切な人の「不在」は、私がこの世に存在している限りますます大きな「不在」となって存在し続ける。
    この本は一生そばに置いて、時々手に取ることになるでしょう。

  • 医学部分館2階心理学 : 146.8/SAK : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410170732

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

関西学院大学人間福祉学部人間科学科教授
悲嘆と死別の研究センターセンター長

「2022年 『増補版悲嘆学入門 死別の悲しみを学ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

坂口幸弘の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×