喜劇としての国際ビジネス: 私が出会った〈一流〉という名の怪優たち

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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422340012

作品紹介・あらすじ

ドバイ・国連・アンゴラ・セネガル・ロシア・中国など、文字通り世界中を股にかけて活躍する法律家が、過去20年の間に経験した、あり得ない話が満載の実話集。権力者およびその取り巻きの肥大した虚像が剥がされ、<一流>を自認するビジネス・エリートのペテン師ぶりがあらわになる、爆笑ノンフィクション。激しい競争や闘争の中、まともな感覚を保つとはいったいどういうことかを知るためにも最適な、異色の国際ビジネス入門。

感想・レビュー・書評

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  • 多分、国際的に公的な仕事に関わってきた法律の専門家による実体験の奇妙なエピソードをまとめた本。10個ぐらいのエピソードが書かれているが、アフリカの市場実態を書いたものと中国のとんでもないビジネスマンの話は面白かった。あとの話は、変な奴に裏切られた話や政治家のおめでたい話が多くて、面白くは読めるがそれだけとも言える。本が千円ぐらいなら買っても良いと思う。

  • 【伏魔殿でお茶を】世界各地の大物たちとビジネスをしてきた著者が,その「どうしようもない」内実を描いたノンフィクション。権力欲を始めとしたあらゆる情念が渦巻く中で,思わず真偽を疑いたくなるホントの話が次々と飛び出してきます。著者は,コンサルタントとして金融教育等に関する多くの助言を授けてきたダニエル・レヴィン。訳者は,翻訳家として活躍する松田和也。原題は,『Nothing but a Circus: Misadventures among the Powerful』。

    著者の失敗話で幕を開けるのですが,本書の白眉は中盤のロシア部分。政治とビジネスが絡み合いながら取り返しのつかない事態が展開していく様は非常にスリリングでした。教科書的には絶対に学べない「政治経済学」を知ることができる点で非常に魅力溢れる一冊です。

    〜「行くなら行け,行かないなら行くな。けど行くんなら,楽園を期待するな。」〜

    やっぱり痛い目にあっておくって大切なんですね☆5つ

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著者プロフィール

弁護士資格を持つアメリカ人法律家。外交官の息子として、多感な幼少期を中東およびアフリカで過し、多様な文化、言語、宗教に親しむ。法律を学び、研究職を経て法律家と して独立。20年に亘り、世界各国の政府および研究機関と協同し、金融リテラシや政治的包摂を通じた経済発展と政治改革を推進する活動に従事する。この間、革新的な政治モデル、金融教育、改革イニシアティヴに関する数多くのシンクタンクに参加。過去5年の間、多くの君主国に助言し、その体制内での民主的法制の増進に尽力する。また、紛争地域における調停にも携わり、現在、〈リヒテンシュタイン・ファウンデーション・フォー・ステイト・ガヴァナンス〉役員。既婚、子供は二人。ニューヨーク・シティ郊外在住。本書が初の著作となる。

「2017年 『喜劇としての国際ビジネス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ダニエル・レヴィンの作品

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