われらの子ども:米国における機会格差の拡大

制作 : 柴内 康文 
  • 創元社 (2017年3月27日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422360010

作品紹介

子どもたちにはもう、平等な成功のチャンスはない!米国の社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)の衰退を論じ、≪朝日新聞 ゼロ年代の50冊2000~2009≫にも選ばれた『孤独なボウリング』の著者が再び世に問う、アメリカン・ドリームの危機。世代・人種・社会階層の異なる市民へのインタビューと、緻密な統計分析を通して、成功の機会格差の固定化を実証し、未来の世代への警鐘を鳴らす全米ベストセラー。==推薦者の言葉==(五十音順)■古市憲寿氏(社会学者)トランプがアメリカを壊したのではない。アメリカはとっくに壊れていた。本書は、膨大なインタビューをもとに分裂国家アメリカの「絶望」と「希望」を鮮やかに描き出す。■ブレイディみかこ氏(英国在住保育士/ライター)チャールズ・ディケンズは小説家として、ロバート・パットナムは社会学者として、貧困と格差の固定が社会的危機の根元にあることを警告している。■湯浅誠氏(社会運動家/法政大学教授)人生のすべてを覆い尽くしてしまう機会格差の加速化する拡大を止めるには?――潤いを失った社会が偽の<救世主(ヒーロー)>に焼き尽くされる前に、私たちはこの感覚を取り戻さなければならない。■渡辺靖氏(慶應義塾大学教授)「私の子ども」から「われらの子ども」への意識転換は可能か。社会関係資本論の第一人者が描く処方箋は日本の未来にとっても極めて有用である。※別枠、米国書評抄訳では、フランシス・フクヤマも絶賛。

われらの子ども:米国における機会格差の拡大の感想・レビュー・書評

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  • パットナムは「哲学する民主主義」において、ソーシャルキャピタルの重要性を論じ、「孤独なボーリング」においてソーシャルキャピタルの衰退への懸念と再生への期待を論じていた。
    本書においては、ソーシャルキャピタルの濃淡がもたらす社会階層の格差の拡大を論じている。
    分析の手法は、前著と同じく、個々のストーリーから社会全体の変化を描写し、一般化するという方法であり、それぞれ、家族、学校、コミュニティについて分析されている。
    そして、上層階級と下層階級の家族、学校、コミュニティの機能の差が社会的、経済的格差を招いているとしている。
    特にコミュニティにおいては、かつてあった、メンター機能が失われた、下層から上層への移動、即ちアメリカンドリームが失われたことが記述されている。
    日本流に言えば近所のおじさんやおばさん、金銭的に支援してくれる旦那衆がいなくなったこと、つまり社会全体で、我らの子供の射程が狭くなったことを憂いている。

    こうしたソーシャルキャピタルの衰退をパットナムは通奏低音と描写している。
    真にアメリカ的なものは個人の不平等ではなく、地域の不平等なのであるというロバート・サンプソンの言葉を引用している。

    そして最終章においてはパットナムは、課外活動の無償化など、下層階級の指定を社会に取り組むための提案をし、ソーシャルキャピタルの平準化による格差の解消を求めている。

    現在日本においては学校の部活動が問題視されているが、経済力の差に関係なく参加出来る部活動は、こうした面では有効であると思われた。

  • 361.8||Pu

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