ウィリアム・メレル・ヴォーリズの建築: ミッション建築の精華

著者 :
  • 創元社
3.80
  • (3)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 43
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422501284

作品紹介・あらすじ

ウィリアム・メレル・ヴォーリズ率いる建築事務所では、大正から昭和の戦後にかけて膨大な数の洋風建築を手がけた。今なお居心地のよいその空間を愛好するファンは数多い。国内各地に現存するキリスト教会、ミッションスクールから洋風住宅、商業ビルに至る代表建築を探訪し、なくなった名建築とともにその見どころを解説する。カラー口絵を含む図版約270点と、年譜・建築作品リストなど基礎資料も収載したヴォーリズ研究の集大成。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ヴォーリズが設計した多くの建物について詳細な解説、豊富な写真。いかに大きな影響を与えた人だったかを痛感する。ミッションスクールだけではなく、教会、YMCA・YWCAなどの会館建物、郵便局、個人宅。そして大同生命、大丸、主婦の友社本社、山之上ホテルなどの建物。ヴォーリズがキリスト教信仰に燃えていた人であることが、この本からも伝わってくる。住宅についてはキリスト教精神に基づく健全な生活を実現することを目指すという実践的な住宅思想に繋がっていたということが著者の記述からも良く分かるのである。明治に始まったミッションスクールのキャンパス発展がヴォーリズの活躍した時代と重なっていたという「神の時」であったことも感じた。

  • のんびり見て歩きたいね、、、

    創元社のPR
    代表建築を探訪するヴォーリズ研究の集大成
    ウィリアム・メレル・ヴォーリズ率いる建築事務所では、大正から昭和の戦後にかけて膨大な数の洋風建築を手がけた。今なお居心地のよいその空間を愛好するファンは数多い。国内各地に現存するキリスト教会、ミッションスクールから洋風住宅、商業ビルに至る代表建築を探訪し、なくなった名建築とともにその見どころを解説する。カラー口絵を含む図版約270点と、年譜・建築作品リストなど基礎資料も収載したヴォーリズ研究の集大成。
    https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=3897

  • キリスト教の伝道者として来日し、日本各地に多くの建築を遺し、日本に帰化したウィリアム・メリル・ヴォーリズの建築作品をいくつかのカテゴリに分けて紹介している一冊だ。
    すでに残っていない建物も多いが、その成り立ち、施主との関係、ヴォーリズの工夫などが丁寧に語られていて興味深い。

    建築家ではなく素人だったヴォーリズがどのようにして著名な建築家となったのか、という足跡も、本書を読んでいるとなんとなくわかってくる。

    昔の資産家というのは、哲学を持っている人が多かったんだな、という印象を受ける。持てる者として資産を公共に還元することが普通に行われ、資産家は資産家であることがわかりやすかった時代について思う。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

大阪芸術大学名誉教授。建築史家

「2021年 『ウィリアム・メレル・ヴォーリズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山形政昭の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×