誰も知らない世界のことわざ

制作 : 前田 まゆみ 
  • 創元社
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本棚登録 : 647
レビュー : 63
  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422701059

作品紹介・あらすじ

さまざまな場所で話題の一冊!
2019年7月4日にも、メンタリストDaiGoさん紹介で話題!

「ロバにスポンジケーキ」「ウサギになって旅をする」「あなたのレバーをいただきます」……? 世界には、こんなにも風変りで美しい表現方法がたくさんある! 世界的ベストセラー LOST IN TRANSLATION(邦題『翻訳できない世界のことば』)の著者が、世界のユニークなことわざや慣用句を51語集め、感性あふれる文と絵で紹介した一冊。人生を豊かに生き抜いてきた、先人の知恵の数々に出会えます。

感想・レビュー・書評

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  • 温かくポップな表紙は、本書の挿絵をコラージュ風にまとめたもの。
    なんて可愛い。これでは思わず手に取ってしまうというもの。
    既刊の「翻訳できない世界のことば」と同じ著者・訳者による作品だ。
    開いたどのページからでも読めるが、出来ればこの「はじめに」を読んでから。
    51のことわざを提供する著者の心意気が、それは慎ましく優しく詩的に語られている。
    そして、ゆっくり丁寧にめくって、ひとつずつのことわざを味わう旅に出よう。

    両開きのページの右側にことわざと挿絵、左ページには10数行の解説。
    この解説が、時にことわざ本来の意味合いから逸脱して「??」となることもままあるが、まぁこれは、著者の短いコラム程度に思って楽しむ方が良いかも。
    右ページの挿絵が、それはシュールだったりひょうきんだったり可愛かったり、とにかく巧い。
    見知らぬ国の、初めて聞くことわざからここまでイメージを膨らませる作業は、どれほど大変で、かつ楽しかったことだろう。

    日本からは「サルも木から落ちる」と「猫をかぶる」が登場している。
    この企画に参加出来たのなら「猫の手も借りたい」と「割れ鍋に綴じ蓋」も推薦したのに・笑
    妙に共感してしまったのは、ペルシア語の「あなたのレバーをいただきます」というもの。
    これは「食べてしまいたいくらい、あなたを愛している」という意味らしい。さすがの肉食系だ。でもこれを言われたらどう返せば良いのだろう?ええ、私も、かな?いや、かなり恥ずかしいぞ。

    お国柄を感じたもののひとつが、ドイツ語の「ラディッシュを下から見る」というもの。
    これはケンシロウ風に言うと「お前はもう死んでいる」ということらしい。いやぁ、面白いわ。このことわざでは、ラディッシュを下から見ているのはなんとミミズ!
    良く似たことわざが日本にもあるなと思ったものもいくつもある。

    好きなことわざは何かと聞かれた時、「禍福はあざなえる縄のごとし」と答えたら「何それ?」と失笑された過去がある。ところが、アラビア語のことわざに「ある日はハチミツ、ある日は玉ねぎ」という同じ意味合いのものがあるのを発見。よし、今度はこれを言ってみよう。
    思わず吹きだしたり感心したりの繰り返しのあと、後書きを読んで再び「はじめに」を読む。
    うーん、より一層味わい深い。

    ストーリー性は一切ないけれど読んでいて楽しく、世界というものの切り口の新しさに惚れ惚れする。何よりビジュアル的に美しいので、プレゼントにも喜ばれそうだ。

    • nejidonさん
      mkt99さん、こんにちは(^^♪
      コメントありがとうございます!
      うふふ、楽しい発想ですね。そうだと面白いですけどね。

      私が気に...
      mkt99さん、こんにちは(^^♪
      コメントありがとうございます!
      うふふ、楽しい発想ですね。そうだと面白いですけどね。

      私が気になるのは、ラディッシュってそんなに深くないってことです。
      せいぜい30センチか40センチってところです。
      それじゃ、生き返ってしまいそうで怖いのですよ。
      せめて長芋くらいが良いのですが、ドイツに長芋があるのかどうか・・
      いや、ここはやはりケンシロウにもう一度闘ってもらうしかないですよねぇ。ゾンビと(笑)!
      2018/03/23
    • 夜型読書人さん
      nejidonさん、こんにちは。

      面白い本ですね。良いレビューですね。これこそ本らしい本だなと私は思います。

      「あなたのレバーが...
      nejidonさん、こんにちは。

      面白い本ですね。良いレビューですね。これこそ本らしい本だなと私は思います。

      「あなたのレバーが食べたい」…!
      君の膵臓をたべたいという小説が一時期流行りましたが、もしやと勘ぐらせますね。
      「可愛いなあ!食べちゃいたい!」って声優の滝口順平さんがテレビで女性のタレントさんにおっしゃってましたが、そのような感じにも取れそう。

      このシリーズ、次はどんな企画が出てるのか、次はどんな本が出るのかワクワクしてきますね。
      レビューにあるように、いつか贈り物にしたい本だと思いました…!
      2018/03/26
    • nejidonさん
      読書猫さん、こんばんは(^^♪
      コメントありがとうございます。
      本らしい本!そうですね、まさに私もそう思います。
      取材に手をかけて美し...
      読書猫さん、こんばんは(^^♪
      コメントありがとうございます。
      本らしい本!そうですね、まさに私もそう思います。
      取材に手をかけて美しく仕上げる、しかも中身は興味深い。良いことずくめです。
      序文と後書きに著者の思いが込められたものが特に好きなので、その意味でも◎です。

      ふふふ、読書猫さんはこのことわざに食いつきましたか。
      しかし「レバー」だなんて。。。
      レバーは苦手なので、出来れば他の臓器にしてもらいたいです(笑)。
      このことわざもそうですが、解説を読んでも「??」というのがいくつもあります。
      フィンランド語の「エビサンドにのって滑っていく」なんて、まさにそうです。??でしょう?
      「乳母日傘」で生まれ育ち、「左うちわ」で暮らしているひとのことらしいです。
      世界は広い、そんなことを実感させられますね。

      この前のシリーズはいつもお手紙交換している姪にプレゼントしました。
      今回のは自分にプレゼントです(^^♪
      毎晩開いてはニヤニヤ笑っておりまする。
      そうですよね、次なるシリーズが楽しみになっています!
      2018/03/26
  • 楽しくておしゃれな本です。
    いちいち言葉が可愛いのです。
    ひとつめのフランス語の「ザワークラフトの中で自転車をこぐ」なんて意味わかんなくても可愛い(笑)
    さすがおフランス。
    ラトビア語の「小さなあひるを吹き出す」もシュールでメルヘンチック。

    読了して思うのは昔の人の日常観察力とユーモアと想像力。
    この単語とこの単語をくっつけてこんな意味にする?みたいなことわざがたくさん。

    注文をつけるとすれば、カタカナで読み方を書いてほしかったな。どんな響きか知りたいです(笑)
    それにスペイン語の「tu eres mi media naranja」(あなたは、わたしのオレンジの片割れ)なんて、シャイなスペイン男子を口説くときに使えそう(妄)口説かないけどさ(笑)
    そうそう、加納朋子さんの短編で『オレンジの半分』という双子の女の子のおはなしがあったのですが、タイトルはこのことわざから取ったのかな~。

    「ことわざ」なんてクイズ番組の問題に出されるくらいで、日常会話に使う若い子なんてあまりいない気がする。
    それをこんなに女子受けしそうな本に仕立てたというだけで快挙だと思います。

  • 日本の諺は中学を受験する時に、四字熟語や故事成語は大学受験、漢検受検の時にだいぶ覚えたものだ。
    そのほとんどは抜け落ちてしまったが。

    そういえば英語の諺も授業中に覚えたっけ。
    でも覚えているのは、Time fliesくらい。

    独特の言い回しのある諺は世界中にあるようで......。
    「ザワークラウトの中で自転車をこぐ」
    ザワークラウトといえばドイツ、だからこの諺は......
    フランス!?
    意味は「お手上げ」、そんなことになったらにっちもさっちも行かないし、全身酸っぱくなったら確かにお手上げ。

    「エビサンドに乗ってすべっていく」
    のは、スウェーデン。
    人生スイスイ、の意味らしい。
    それにしてもパンは滑るんだろうか。
    マヨネーズがはみ出るから滑るのかもしれない。

    えびサンドはスウェーデンの文化とは切ってもきれないソウルフードということなので、もし日本語にするなら、「おむすびころりん」!

    「馬馬虎虎」まーまーふーふーと読む。
    中国語の普通語、北京語。
    NHKの語学講座で出てきて唯一覚えた諺(全然覚えていないな私ってば)。
    それにしても「マンダリン」が北京語を表しているとは知らず。

    全部面白い。愉快。
    そして味のあるイラストもまた不思議な諺の世界を表していて楽しい。

  • 第2弾も面白く素敵!ことわざってのは多くの場合違う文化圏では理解できないものだろうし、またあえて知ろうとする機会もないものだ。知ったからって使うわけでもなく、この本を読んでもへぇ~、ほほぉ~、としかならないけど、それでも面白い。

    日本語にも似たような言い回しがあって意味が想像できるものもあるけど、??なものもたくさん。
    「小さなアヒルを吹き出す」ラトビア、くだらないことや嘘を言っている。
    「誰かを、その人のスイカからひっぱり出す」ルーマニア、怒らせて、狂ったようにさせる。
    「あなたのレバーをいただきます」ペルシア、あなたのためなら何でもする、心から愛している。

    いい表現だなと思ったのは、
    「水を持ってきてくれる人は、そのいれものをこわす人でもある」ガー語(ガーナ)、
    水を汲むのに遠くまで歩かなければならない地域のため、必然、汲みに行く人が水がめを壊す可能性は高くなる。手伝うつもりがないときは、何かを成し遂げようと努力して、その最中にうっかりミスをしてしまった人を批判すべきでない、という意味が込められているそう。
    何にでも批判ありきの人っているけど、言って聞かせたいことわざだわ。

  • 世界44言語の51のことわざを紹介した本。
    日本は2つ・・・“サルも木から落ちる”と“猫をかぶる”。
    他国の人からすれば、意味わからないかも。
    そう、他の言語のことわざだって、
    日本人からすれば意味不明多数。
    その言語を使う地域の生活環境・・・自然との関わりや
    身近な動植物、言い伝えや考え方が含まれているのだから。
    つまり、この言語にはこんな“ことわざ”があるよ、
    他にどんなことわざがあるか調べるのも面白いよ、
    という、言語への誘いの本だとも思えました。
    優しい色遣いのイラスト、各ことわざの解説の中の
    ちょっとした蘊蓄も好感。
    紹介されたことわざの中では、ブルガリア語の
    “一滴 一滴が いつしか湖をつくる”
    が、私のお気に入りです(^^♪

  • イラストがとても可愛い!動物関連のことわざが多いのも魅力的。世界には色んなことわざがあってそれを知れたことも良かった。手元に置いて何度も開きたいと思える本。プレゼントにも最適かも。

  • 読了。同じ作家の「翻訳できない世界の言葉」という同じ体裁の本の続編というか、別の切り口の本。単語かことわざかだけの違いだけなので、前作を読んでよかったと言う人にはオススメである。
    日本語にも同じ様な言い回しがあるなあというものもあれば、サッパリ理解できないものまでいろいろとあるが、ガー語(ガーナ)の「水を持ってきてくれる人は、そのいれものを壊す人でもある」(だから批判するな)とか、スワヒリ語の「海の水は、ただながめるためだけのもの」(自分たちの役には立たない)などは、ハッと考えさせられるものがあった。
    ペルシア語には「あなたのレバーをいただきます」(そのぐらい愛している)ということわざがあるらしいが、これは映画化もした小説「君の膵臓をたべたい」を思い出させる。小説を未読なのでよく知らないが、このことわざを下敷きにしたストーリーなのだろうか。

  • 日本のことわざとして「猫をかぶる」が紹介されていた。イラストでは猫を頭に乗せていた。日本人のイメージではおそらくその発想は出てこないけど、「かぶる」を文字通り直訳したらそうなるんだろう。日本語話者以外の目から日本語のことわざを見る視点が知れて面白かった。

  • 世界のことわざをポップなイラストで紹介されている大人向けの絵本。ポルトガル語の「ロバにスポンジケーキ」英語の「PとQには気をつけて」は意味がなんとなくわかるが、ペルシャ語の「あなたのレバーをいただきます」(心から愛している)って恐いし。ルーマニア語の「誰かをその人のスイカからひっぱり出す」(怒らせる)なんて想像もつかない。アラビア語の「ある日ははちみつ、ある日はタマネギ」ケセラセラってことね。イタリア語「オオカミの口の中へ」(がんばれ!)楽しい。

  • その言語を話す人々の生活に根付いた独特の表現、それが「ことわざ」。
    ユニークな表現の中に、その地域の文化や歴史、価値観が垣間見えます。
    そんな、世界中に星の数ほどあることわざの中から51個を選りすぐり、キュートなイラストと共に解説を加えたのが本書。

    学術書ではないので多少解説文に「?」となる点はありましたが、様々な表現を通して今自分がいる所とは違った文化圏に思いを馳せるのには丁度いいかも。
    旅行好きな友人に贈るオシャレなプレゼントって感じの1冊です。

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著者プロフィール

エラ・フランシス・サンダース
必然としてライターになり、偶然イラストレーターになった。現在はイギリ スのバースに住んでいる。猫は飼っていない。彼女の最初の本「Lost in Translation: An Illustrated Compendium of Untranslatable Words from Around the World」(邦訳『翻訳できない世界のことば』)は、ニューヨークタイムズのベストセラーになり、そしておそらく皮肉なことに、たくさん の国で「翻訳されて」刊行されている。あまりの反響に、彼女は今なにが起 こっているのかまだよくわからないが、どうやら今のところはOK。ホームページ:ellafrancessanders.com そのほかのソーシャルメディアにも出没。

「2016年 『誰も知らない世界のことわざ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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