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- 本 ・本 (148ページ)
- / ISBN・EAN: 9784422731452
作品紹介・あらすじ
不朽の名作
『Derek Jarman's Garden』が、
製版のデジタルリマスターにより、
約30年ぶり待望の新訳復刊!
〈没後30年記念出版〉
*
映像作家デレク・ジャーマンの
詩的でクィアな庭づくり
〈庭の生と死が、いつしか
「ぼく」の生と死を映し出す??〉
*
1994年、AIDSでこの世を去った
映像作家のデレク・ジャーマン。
彼は晩年、イギリス南東部の最果ての岬、
原子力発電所にほど近いダンジネスに移り住む。
死の直前まで慈しみ育て続けた
プロスペクト・コテージの庭は、
いつしか彼の生と死を映し出し??。
写真家ハワード・スーリーの
美しい写真とともに綴られる、
ジャーマンの穏やかな日々と
秘められた激情。
庭や植物、友人たちや恋人たち、
自身の病と死について??
生前最後のエッセイを、
美学者であり庭師でもある訳者によって、
ついに新訳復刊!
※植物リスト付
感想・レビュー・書評
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没後30年を機に復刊とのこと。ハードカバーの硬い手ざわりが、俗世とこの庭の間にくっきりと線を引いて封じ込めるよう。季節の花々の色彩と、錆びた鉄や石、流木、戦争の残骸の謎めいたオブジェが共存する庭。「ゲッセマネであり、エデンでもある」という場の息遣いが写し取られている写真集。
ページを繰るほどに痩せていくデレクの肖像。記録と思索が交じり合う随筆の間に、韻まで丁寧に訳された詩がある。1994年に亡くなった彼の庭を収めた写真たちは、当然デジタルではなくフィルムによるもの。なにからなにまで美しくて永遠で、本を閉じたあと鍵をかけたくなる。
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