トップアスリートに伝授した 勝利を呼び込む身体感覚の磨きかた

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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422753027

作品紹介・あらすじ

楽器の演奏やそろばんと同じで、スポーツもまずはゆっくり正しく動くことができなければ、素早く無駄のない美しい動作には到達できない。つまり、細やかな身体感覚を一つひとつ磨いていくことで、身体を自在に動かすことができ、パフォーマンスは劇的に上がる。本書では、治療師である小山田が長年にわたり追究してきた動作の基本レシピ(手順)を紹介し、身体科学者の小田がトップアスリートの事例を交えつつ解説する。既存の常識にとらわれない、唯一無二の身体の手引書。

◎まえがき(一部抜粋)
 本書は、スポーツマッサージの治療師であり、競輪選手をはじめプロ野球選手、サッカー選手などのトレーナーでもある小山田良治さんに、身体の動く仕組みと身体の使いかたについて、直筆していただくことから始まりました。とくに今回の見どころは、秘伝の〝動作のレシピ″です。身体が動く仕組みの解説と、その動作を身につけるレシピは初公開のものですが、すでに競輪選手などが実行して成果を上げています。まさに、待望のトレーニング手順書の公開です。
 動作研究者の私が、治療師の小山田さんと出会って20年。教科書や関連図書には書かれていない小山田さん独自の身体観に触れて、心を動かさない日はありませんでした。多くの人に小山田さんの身体の世界の味わいを知っていただきたい。その思いで、小山田さんとやり取りを続けてきました。小山田さんのしたためた身体の世界を私が後から一流選手の動作を取り上げて解説する本書の形式は、この20年の二人のやりとりの形がそのまま現れたものです。

■動作のレシピとはなにか
 本書では、小山田さんが追究してきた、身体の動きの法則を体得する手順を〝動作のレシピ″と称しました。小山田さんは、身体のあるパーツを他のパーツと絡めて、何のためにどのように動かすかという客観理論を考えてきました。それに重ね合わせて、選手がどういう動きを実践したら、基準となる体の動かしかたを自分の感覚で習得できるか。いつも選手目線、現場目線で考えていました。この、基準となる動かしかたがレシピです。
 小山田さんからレシピを教わって、実践しつづけた選手は、次はこのレシピ、その次はあのレシピと、まるで山を登るのにいろいろなルートがあるように、そこかしこに感覚ルートがあるんだと言うことに驚愕の念を抱いたことと思います。でも、選手と小山田さんは、レシピのことを“地味トレ”と言いました。シンプルな動作を数知れず何度も繰り返すことで、本来自分のなかに備わっている性質(自味)が出たという意味でもあるのでしょう。表に見える見かけの動きを目指すのではなく、自分の感覚で味をつけて自分の動きを作る。ここに〝ガイドライン″や〝トレーニング″ではなく〝レシピ″という言葉を使った真意があります。【中略】
 どんなスポーツ種目であれ、読者の皆さんには、本書のレシピを通じて、日替わりの自分で、自分の味を作っていただきたいと願っています。新しい自分が待っています。(小田伸午)

感想・レビュー・書評

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  • 興味深い理論でとても面白かった。

    肩甲骨の中間位については私自身もそう思っていたことなのでとても納得。

    しかし解剖学の知識や身体を実際に動かしている人じゃない人にはわかりづらい内容。

    一般書というよりは完全に専門書ですね。

  • 3ヶ月ほど要して私の常歩(なみあし)アプローチは、腿に手を置き、右足を前に出すタイミングで右肩甲骨を中央に寄せる(内旋)というやり方に落ち着いた。最初は矢野式ナンバで右胸骨を上げていた。肩甲骨を外旋するやり方もあるのだが、どうも歩きにくかった。
    https://sessendo.blogspot.com/2021/07/blog-post_69.html

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著者プロフィール

1954年、愛知県生まれ。関西大学人間健康学部教授。人間・環境学博士。人間の身体運動やスポーツ動作に関する運動制御機構を総合的に研究し、「二軸動作」を提唱。著書『身体運動における右と左』『運動科学』『スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと』など。

「2019年 『新版 一流選手の動きはなぜ美しいのか からだの動きを科学する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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