仕掛絵本図鑑 動物の見ている世界

  • 創元社
4.19
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本棚登録 : 793
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (34ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422760612

作品紹介・あらすじ

猫はとてもひどい近眼。牛と馬は真正面がよく見えない。鳥は人間よりもずっとよく見えていて、ヘビは動きを敏感に察知する目を持っている。最新の研究成果に基づき、動物や昆虫の目に世界はどのようにうつっているのかを同じ光景を描き分けることで表現した、世界ではじめての視覚絵本。動物の目をめくると、そこに見えている世界が広がる、驚きが一杯の仕掛。親子で楽しめ、科学の面白さを自然に体感できる、画期的な大判絵本です。

感想・レビュー・書評

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  • 人間以外の他の動物は世界をどのように見ているのか、を想像して描いてみせてくれる科学絵本。

    縦長の大型サイズ。

    いろいろな動物がドアップで描かれ、なかなかの迫力。
    目の部分が扉になっていて、そこをベロンと開けてみるとその動物が見ている世界の風景がわかるようになっている。

    身近な動物でもこんなにも見ている世界が違うのか、と驚かされる。

    犬や猫は人間に比べて近眼で遠くのものが見えない。

    蛇は頭の前の方にあるくぼみに熱を感知する細胞があって、赤外線を見分けられる。それを頼りに餌となるネズミを捕っているそうだ。
    父が「蛍の舞っている藪に近づくな。マムシに噛まれるから。」と言っている理由がわかった。
    マムシが蛍の光に反応しているところに、のこのこ突っ込んでいったら危ない。

    それにしてもミツバチやハエの単眼が怖い。ドキドキする。
    (ふたつの大きな目(複眼)の間、人間で言うと眉間の位置にみっつあるのです。)

  • フォローしている方のレビューを読んで学校図書館に入れて頂いた本。

    様々な動物の目の部分が窓のようになっていて、めくるとその動物に見えている色彩や景色が分かる。

    哺乳類や鳥は想像が及ぶ感じだが、爬虫類や昆虫類は全く異世界。

    個別支援級の先生が早速借りて行かれた。
    子どもだけでなく、大人にもおすすめ。
    親子で見たら、話が膨らむだろう。
    2020.9.5

  • 犬は色が見える?昆虫はどうやって花を見つける?牛は赤い色が分かる?動物により視野の範囲の違いは?
    科学者が動物の資格の仕組みを理解するために繰り返してきた調査や実験の結果、それに想像力を追加して「動物合地にはこの世界はどのように見えているのか」を書いたもの。
    同じ風景をそれぞれの動物たちが見ているという設定で、
    それぞれの動物の目の箇所をめくると見えている光景が描かれます。
    人間以外の哺乳類は”赤”が見えないことが多い、
    昆虫は紫外線を認識して人間より紫が見える、
    鷲の目は双眼鏡のようで、にらんでいるような目は目を保護するためであってにらんでるんじゃないよ、など、視覚的にも分かり易く面白いです。
    読んだ後に子供たちは「○○は赤が見えるでしょうか、見えないでしょうか」などなぞなぞ出し合っていました。

  • しかけ絵本になっていて、めくると、どういう風に見ているかっていうのもわかるようになっていてとても不思議だなと思いました。動物たちはこんなふうに世界を見つめているのかと思うとできない方だと思います。ただちょっと大きいので家庭に置いておくのはちょっと厳しいかなって思いました。小さなお子さんもかわいい動物たちのイラストを見て、そのページを開くだけで、楽しめるんじゃないでしょうか。

  • 大型絵本。
    こども向けなのかな。
    内容は難しいので、説明しながらでもけっこう飽きる。
    説明文は抜きにして、家畜、小動物、鳥、爬虫類、虫とそれぞれの見えている世界だけを見ても面白い。
    本当に同じものをみているの?って。
    私の見ている黒はみんなが見ている黒と同じなんだろうかとふと考えることがある。もちろん赤も青も。
    なので、この本で見せている世界も本当かなーとつい考える。だって誰もその目になって見てないもの。
    フィクションとしては面白いけど。
    蝶はどうやって見えているのかわからないそう。
    最後の絵をみて、また最初から見てみたくなる。
    「違い」から動物の生態を考えさせる本。

    「ミミズみた?なんじゃこれじゃない?しろしか見えないンだよ」
    「ハチがマインクラフトだよ!ギザギザなの。」M8

  • まず、本のかなりの大きさに皆さん驚くと思います。
    他の方のレビューにも紹介されていますが、各動物の目の部分をめくることでその視界を見ることができます。リアルなイラストで描かれていて迫力満点です。

  • 【20151206読書会にて発表】
    これはもう、子供と一緒に読んでも、大人同士で眺めても、きっと楽しめる素敵な絵本!!
    『動物たちがまわりの世界をどのように感じとっているのか、ということは徐々にわかってきましたが、動物たちの見ている世界を正確に知るのは、科学者にとっても相変わらず簡単なことではありません。』
    『調査や研究でわかったことをもとに、想像力をはたらかせて、動物の目を通してまわりを見わたしてみましょう。』
    と、導入にあるとおり、これがすべてなんだけど、想像力をもって絵本に落とし込むデュプラさん。
    ほんとに素敵な絵本作家だなぁ!

  • 絵本でこそ表現できる驚きとおもしろさが形になった素晴らしい1冊。文字通り、異なる視点と好奇心を持って世界を再発見するきっかけに満ちていて7歳だった娘が夢中になって繰り返し読んでいた。

    描かれた生き物達の視界の手がかりや前提条件は文章内にちゃんと書かれており、ちゃんと解説を読むことで科学絵本としても楽しめると僕は思う。

  • 私たちにとって私たちの目が優秀なのかどうかも意識せずに毎日を過ごしている。
    それぞれの生き物たちも、自分たちの目は自分たちに一番合っているので、きっと優秀なんだろうけど、そんな意識もしてないのでしょう。
    でもやっぱりないものねだりするのが人間というもので。
    そしたら人間は目を作り出しちゃいましたからね。
    ありとあらゆる目を。
    その目には、いろいろな生きものの目がヒントになってるんでしょうね。
    複眼がどう見えてるか…そりゃなってみないと分からないんだろうな、複眼に。ハエ男か…。

  • 小1夏。

    仕掛け絵本。
    同じ景色が、それぞれの生き物がどのように見えているのか。ビジュアル的に非常に分かりやすいです。

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著者プロフィール

古今東西の宇宙観やさまざまな文化における時間のとらえ方を研究し、その成果を目で見て誰にでもわかるような作品にしている科学絵本作家。著書『地球のかたちを哲学する』(西村書店)で、2009年度のボローニャ国際児童図書賞(ノンフィクション部門)およびフランス青少年図書賞を受賞。ほかに『仕掛絵本図鑑 動物の見ている世界』『宇宙のすがたを科学する』(ともに創元社)がある。

「2021年 『時間のしくみを科学する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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