歴史学で卒業論文を書くために

  • 創元社 (2019年9月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784422800417

作品紹介・あらすじ

就活やバイトで忙しい学生に、どうやったら、しっかり卒論を書いてもらえるのか。長年、学生の卒論指導に苦労し、失敗を重ねてきた日本史の先生が書き下ろした、本当に学生に役に立ち、使ってもらえる面白い卒論執筆ガイド。普段のレポートとはレベルの違う、人生一度の学術論文をしっかり書くための、コンパクトだけど強い味方。また、過去に卒論を書いた社会人には、悔恨と懐旧の情がないまぜになって押し寄せること間違いなし。

感想・レビュー・書評

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  • 村上紀夫先生がねぇ、と感じるが、村上紀夫先生だからねぇ、とも感じる

  • 歴史学だけでなく人文科学分野を学ぶ学生で、卒論の研究テーマ選定や絞り込みに苦労されているなら必読の一冊。論文や史料収集の方法、卒論における体裁や文体、論文提出時のチェック項目など、具体的で実践的なマニュアルとしても役立つ。

  • タイトル通りの本である。これから卒論に取り組む学生向けにかかれたものであるが、在野で歴史の勉強をする人にも役立つものである。
    学校などはとうに卒業し、趣味で歴史を勉強する。本を読んだり、講演会に行ったりで漫然と知識を増やすのも良いが、やはりアウトプットを意識したほうがより深く勉強できるというものである。もし、どこかで発表の場が持てれば少しは歴史学に貢献できるかもしれないし、そうでなくても、学習の成果が形に残るのは意味のあることだと思う。
    もちろん、これから卒論に取り組む学生にとっては良きガイダンスになる本である。一読を、おすすめする。

  • 奈良大学文学部史学科教授として毎年学生の卒業論文指導に従事している著者が、歴史学での卒業論文執筆について、大学4年生の4月から提出後まで順を追ってするべき作業をわかりやすく解説。
    歴史学での卒業論文執筆に向けて、研究テーマの決定から論文や史料の集め方、研究史の整理や史料の分析の仕方、注の付け方など、一つ一つの作業について、読みやすい文体で丁寧に指南されており、歴史学で卒業論文を書く必要がある学生なら、この本が手元にあれば重宝すること請け合いである。アマチュアで歴史学の論文を書こうと思っているような人にも有益だと思われる。
    自分は隣接分野の考古学で卒業論文を書いた経験があるが、その時のたいへんさと面白さが蘇ってきた。歴史学でも論文を書いてみたいと思わされた。
    ただ、歴史学と言っても、著者の専門でもある日本史が想定されているのは歴然で、外国における史料や論文の入手法などに困難が予想される東洋史や西洋史の卒業論文をどうやって書くのかは、本書だけではなかなか覚束ないのではないかとは思った。

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB28929146

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1332365

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac.nara-ni.ac.jp/opac/volume/500269

  • 卒論の書き方を教えてくれるノウハウ本はいくつか本屋に売っているのを見かけるが、「歴史学」に特化したものは今までなかったのでありがたかった。先行研究の大切さを身に染みて感じると共に、周到な準備をして作業をすれば、大変だが意外と混乱せずスムーズに書き進めることができると知り、いくらか気持ちが和らいだ。大学生活の集大成として、この本と共に卒論を書き上げたいと思う。

  • 歴史学系の卒業論文の書き方について、テーマ設定から提出後の口頭試問まで、手取り足取り説明している(ファイリングする際の穴をあける位置に気を付けましょう、といったことまで書いてある)。
    書いてあることはいずれも「当たり前」のことなのだろうが、「当たり前」のことを綿密に文字化して伝えるのは、とっても難しい。著者の労力に心から敬意を表したい。

  • 卒論を書く学生にぜひ読んでほしい。ゼミで読もうかな、と思ったけれど、これだけ読んで学生がどれだけ実感できるか。最初は『わかる・身につく 歴史学の学び方』(大月書店、2016年)を読んだあと、これが良いかな、という気がした。

  • 東2法経図・6F開架:207A/Mu43r//K

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著者プロフィール

村上 紀夫
奈良大学教授(日本文化史)。著書に『怪異と妖怪のメディア史―情報社会としての近世』(創元社、二〇二三年)、『近世京都寺社の文化史』(法藏館、二〇一九年)など。

「2024年 『怪異から妖怪へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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