日本人のこころの言葉 鴨長明

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422800592

作品紹介・あらすじ

「ゆく河の流れは絶えずして…」この名文で始まる『方丈記』が書かれて、ちょうど800年-大地震や竜巻などを経験し、運命の転変を生きた鴨長明の心のありようが、いま私たちを啓発する。

感想・レビュー・書評

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  • 「『方丈記』の中には「心」という語が約三十回出てきて、その音が、心臓の鼓動を連想させ、不思議な表現効果をもたらしているようでもあります」

    そうなんだ、と溜め息が出た一文。

    父と同じ地位に立つことを夢見て、けれど結局は才ではなく人同士のもつ柵の前に退き、方丈の庵を結ぶ、そんな鴨長明に共感する所がある。

    「そもそも、一期の月影かたぶきて、余算の山の端に近し。たちまちに三途の闇に向かわんとす。何のわざをか、かこたんとする」

    二年後に亡くなるとは思っていなかったかもしれないが、自身の考えを述べながら、一方で、死を目前にした存在で何を言うかとも残す。

    鴨長明にとっての河とは何だったのか。
    筆者は川と川との合流地点を、インドではサンガと呼び宗教的な聖地となりやすい場であると説明している。

    下鴨神社にほど近い鴨川デルタに集う人々を思い出し、糺の森さえ更に広大だったとあって、当時はどんな光景が広がっていたのか、興味を抱いた。

  • 「ゆく河の流れは絶えずして」の冒頭で知られる『方丈記』の著者・鴨長明の名言を,42の断章で紹介し,その背景を解説して,800年前の知識人の心の襞を浮かびあがらせる。大学時代,著者の講義を受け,古典がこんなに面白くてよいのかと驚きましたが,その感動が本書の随所から蘇ってきました。

    *推薦者(教教)K.S.
    *所蔵情報 
    http://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00327461&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

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