戀愛譚 東郷青児文筆選集

  • 創元社 (2018年3月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784422930787

作品紹介・あらすじ

昭和を駆け抜けた画家・東郷青児の知られざる“文筆”世界《生誕120年記念》*《夢か現(うつつ)か――》少女の生態や恋愛をテーマに、東郷青児の“ことば”がもっとも魅力的に綴られた詩的で夢幻的な文筆作品を精選。かつて発禁処分となった幻の著書から厳選した珠玉のエッセイや小咄コント、新たに発掘された単行本未収録原稿を含む決定版、全38篇。[解説:野崎泉]*********寄稿:小西康陽(音楽家)「恋愛を人生の総てと考える人々」*********(収録作品より)「東京の女」 東郷青児暖炉の燃える暖い部屋で、ゆつたりした部屋着を着て、香りの高い珈琲を飲みながら雪の音を聞いてゐるなんて、悪くない感じだ。もつと考へなければならないことが山ほどあるに違ひないけれど、美しい女のひとを美しい枠の中に置いて、美しくすることが男の義務でもある。肩のぬけた浴衣を着て、かたいふとんの中で震へてゐるやうな女がこの日本に居る限り、男よ、偉さうな口を利かないで呉れ。これからの建設は何よりも何よりも女を美しくすると云ふ、最終の目的に向つて進んでゆくことだ。石炭も、米も、繊維製品も電車も汽車も、住宅も道路も彼女たちを輝しく明るく美しいままに美しくするための過程に過ぎない。ああ、そんな日が早く来て呉れ。

感想・レビュー・書評

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  • 『生誕120年 東郷青児展 夢と現(うつつ)の女たち』に合わせて発行された本で
    3/27 に展覧会を観に行ってみつけました
    百貨店の紙袋などで目にしたことがある青児美人とよばれる女性像
    陶器のようななめらかな絵肌と、モダンな装飾性(リーフレットの受売り(笑))
    絵のタッチが好きで観に行きました
    とてもよかったです^^*

    本の装丁、東郷さんの書かれた本も展示されていて、東郷さんはどんな文章(お話し)を書くのだろうと興味がわいて手に取りました
    (横尾忠則さんも美術館を観に行って興味を持って『ぶるうらんど』を読みました
    画家さんの文章は官能的な感じになるのかな
    という印象)
    Ⅰで、おもにフィクションの要素が強いもの
    Ⅱで、自伝的、文化人エッセイ的な作品がセレクトされている
    Ⅰは、恋愛譚 主に十代の女の子に誘われいいように振り回されている(笑)
    「恋愛コント(小咄)」(解説から)が多い
    「僕」はやっぱり東郷さんを思わせる
    この世代の画家や文豪は破天荒な恋愛をする人が多いイメージ
    展覧会でも、絵の移り変わりやその移り変わりに影響したことを観ながら1959年『望郷』に辿り着いた時はほんとに観入りました
    なので、本著でも本郷青児さんの自伝的エッセイのⅡの方が面白かったです

    (余談)
    はじめて(そもそも高額なので考え及ばない(笑))こんな素敵な絵を家に飾れたらいいのになぁ~とすごく思った絵
    本物は買えないけど、ミュージアムショップでポストカードフレームという額縁をみつけて♪(フレームを選ぶのも楽しかった♪)
    ポストカード(『バイオレット』『望郷』『星座の女』)を入れて楽しんでいます♪(これなら私でも買える(笑))

    二十歳前後の東郷青児さんのお写真がございまして・・・
    男前でした(//∇//)笑 モダンボーイ♡

  • 生誕120年東郷青児展 The 120th Anniversary of the Birth of Seiji Togo A Retrospective of Togo's Depiction of Women
    http://togoseiji120th.jp/

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    昭和を駆け抜けた画家・東郷青児の知られざる“文筆”世界《生誕120年記念》
    《夢か現(うつつ)か――》
    少女の生態や恋愛をテーマに、東郷青児の“ことば”がもっとも魅力的に綴られた詩的で夢幻的な文筆作品を精選。
    かつて発禁処分となった幻の著書から厳選した珠玉のエッセイや小咄コント、新たに発掘された単行本未収録原稿を含む決定版、全38篇。[解説:野崎泉]
    https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=3860

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著者プロフィール

(1897年(明治30年)4月28日 - 1978年(昭和53年))日本の洋画家。10代で画壇デビュー。1921年ヨーロッパへ渡り、フランスでピカソ、藤田嗣治らと交流する。1928年帰国後は、画家、デザイナーとして活躍するかたわら、翻訳やエッセイなど著作にも活動の場を広げた。東郷訳によるジャン・コクトーの『怖るべき子供たち』が日本で最初に発表されたのは、1930年(昭和5年)のことである。

「2020年 『恐るべき子供たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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