実は、内向的な人間です

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  • 創元社 (2020年11月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784422930879

作品紹介・あらすじ

外向型人間にものさしを合わせたかのような世の中で、内向型人間は深く悩みながらも懸命に生きている??。アジア圏女性のメンターとして愛される著者が、自身の内向的な人生を振り返りながら、どうすればそんな自分ともっと親しくなり、ささやかな幸せを育むことができるのかについて考察したエッセイ集。

●大勢の集まりは疲れる。一対一の約束が好き。
●会話の際、相手の話が面白ければ聞き役に回れる。あえて自分が話す必要も感じない。
●人との約束がキャンセルになると嬉しい。だけど会ったら会ったで楽しく過ごせる。
●自分の部屋で、ひとりで過ごすときがいちばん幸せ。

著者は、内向型人間のこんな気質に寄り添いながら、ほんの少しの勇気を出して一歩踏み出すことを応援する。
外向性が求められる場面では“社会性スイッチ”を押すけどすぐに充電切れになってしまうし、相手によってはおしゃべりになるけど発言を後悔することが多いし、退屈に暮らしているようでも実際は日常のささやかな楽しみに喜びを見つけて幸せで……。そんなふうに生きる人たちが、性格のせいにすることなく、他人に振り回されることもなく、静かで自由に、自分らしく生きていけるように。

「内向的な人が噛みしめる幸せは、より深く、より濃い。
内向的か外向的かは優劣とは関係ないことを理解し
自分とちゃんと向き合うことが、こういった幸せにつながるはずだ」

感想・レビュー・書評

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  • たまにエッセイを読むことはあるが、翻訳物のエッセイを読むのは稀。
    直近で『ようこそ、ヒュナム洞書店』を読んでいたこともあり、図書館でぶらぶらしていたときにこの韓国産エッセイが目に入り借りてきた。

    エッセイというより、ここまでくるともはや自己啓発書の類のように感じられるほど「内向的」というテーマに関する掘り下げが凄い。
    タイトルは数ある話題のうちの一つに過ぎないのだろう、どうせそのうち色んな話題に飛んでいくのだろうと思っていたら丸々一冊貫き通されてしまった。

    著者は自身を内向的な人間と見ている。
    たぶん、見る人が見るとそんなようには見えないことも認識しているが、それは「社会性スイッチ」を入れそのように振舞っているからだという。

    きっとそうなのだろう。
    内向的な人間の性をよく分かっている。

    ・飲み会の席ではグループとグループの間に挟まれ、どちらの話題にもついていけず、作り笑いを浮かべてキョロキョロするはめになる
    ・「成功する」ことに関して本音では、「私がひとりで何かを生みだしたら、それが勝手に評判になって、成功に結びついてくれたらいいのに!そして私が進んで人前に出なくても、その成功がひとり歩きしてくれたら!」と思っている
    ・お酒を介して、人とのコミュニケーションという強烈な刺激に対して鈍感になることで、緊張と恐怖を少しでも和らげようとしている。しばしばアルコール中毒に近いところまでいってしまう人がいる。
    ・はた目には、ひとり「はぐれ者」のような形で退屈を持て余しているように見えても、本人は十分に楽しんでいる

    全部自分に当てはまる気がする。

    全体としては、内向的な人ってこんな人だよね、面白いよねと内向性を肯定しつつ、その生き様を後押ししてくれるもの。
    それでも、社会人として生きていくからには「社会性スイッチ」を持つことのスキルだったり、会う人が限られていて世界が狭すぎるとその中で起きることに必要以上に敏感になってしまうため狭い人間関係に依存しないようにしよう、と少しでも内向的人間が生きやすくなるようなヒントをくれる。

    思っていたの違う掘り下げぶりだったので星3つ止まりだが、読む心の準備によっては興味深い論旨であろうと思う。

  • これも妻の気持ちがわかるかと思って買ってみたやつ。内向型人間は回避性パーソナリティとは似て非なるものと感じた。共感できるとこも多く、これはこれでタメになった。物事のとらえ方、考え方一つで生きやすさって全然違ってくる。でも自分自身の思考であるにも関わらず、それを自分でコントロールすることはなかなか難しいんだなぁ。

  • 実は、内向的な人間です|内向的っていったいなんだ|読書メモ|みずのさん|note
    https://note.com/aimizuno/n/na7ecbadaf370

    【連載】本と生活と。vol.12 ナム・インスク『実は、内向的な人間です』 | StoryWriter
    https://storywriter.tokyo/2021/06/30/4895/

    実は内向的な人間です(사실 내성적인 사람입니다) – K-BOOK振興会
    http://k-book.org/yomitai/200121/

    남인숙 작가(南仁淑)(@naminsook1) • Instagram写真と動画
    https://www.instagram.com/naminsook1/

    商品詳細 - 実は、内向的な人間です - 創元社
    https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=4184

  • 共感できるところできないところ両方あり、同じ内向的な人間でもいろんな人がいるなと月並みな感想を持って終わった。さらさら読めます。

  • 内向型人間を肯定してくれる本。
    私が内向的なのは自分の中で消化済みだから、感想は「まぁ、せやな。」という感じ。笑
    でも生きづらさを感じていたり、内向的である事を恥ずかしく感じている人にとっては癒しになるんじゃないだろうか。

    ただありのままを肯定するだけでなく、内向的で気が向かなくてもスイッチ入れて人と関わって生きた方がやっぱり人生楽しいよ、と応援もしてくれるところが良かった。

  • 私も内向型人間なので、思いっきり共感できたし、わかるわかる!!私だけじゃないんだ〜(笑)と思えておもしろかった!

  • ●なぜ気になったか
    僕はまぎれもない内向型。内容紹介の気質例は同意できるものばかり。「そのままでいいんだよ!」的なタイトルなので、どんなことが書かれているかよんでみたい

    ●読了感想
    そこかしこに共感できることが。同じ気質の人が異国に存在することが嬉しい。「この気質が自分自身、僕は好き」と思えるようになり、「今の自分でいいんだ」という気持ちになれた

    #実は、内向的な人間です
    #ナム・インスク
    20/11/18出版

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き

    https://amzn.to/3xvUknw

  • 自分も内向的な傾向にはあると思いながらも、序盤のチェックリストがパーフェクトだった時は「お〜まじか」と...。笑

    わかるわかる〜なんてレベルではない、首がもげそうなほど頷き、唸るくらい共感はしました。

    かといって、人を交わることを嫌ってるとか、寂しいわけでもなんでもない。
    育ってきた環境や自分の意思によってなんとか身に付けてきた外向性。
    それもあなたの力で掴み取ったひとつの特性だよ、なんて言われている気がして勇気づけられました。

    自分を受け入れるための器が少し広くなった気がします。

    こんなに1人が大好きな自分が結婚なんでできるのだろうか...という漠然とした不安にも、少し希望が持てる内容でした。

    それでも読んでると、あまりの共感に気持ちが内に内に入っていきがちなので、心が元気なときに読むことをおすすめします!

  • 内向的な傾向があるので、すごく共感した。

    作者が指摘してることで、目からウロコだったこと。それは、いまの気心知れた親友たちとも、そもそもは居心地の悪い関係から始まっているということ。内向的だからと言って、冒険せずに、限られた気楽な関係にばかり依存してると、いざというときにひとりぼっちになってしまう。

    確かにそうだ〜と思いました。内向的だから、社交をしないのではなくて、内向的なりの社交をする必要がある。

    そして作者の方はそのバランスを取るために、いろいろ工夫してる。たとえば、夜は静かな時間を持ちたいからなるべくランチの約束しかしないとか、集まるのは4人が限界とか、パーティーには行かないようにしてるとか。

    私も自分に無理のない形で、うまくバランスを取って、人と関係を築いていこう

  • 内向的なのは自分だけかと思っていたが、異性で異国に内向的な人がいたとしれて安心した。細かい内向さんの心理描写は共感できるものが多かったです。

  • この本を読んで自分の視野が広がった。チェックリストによると私はちょうど中間的な位置で、本の内容は共感できることもそうでないこともあった。だからこそ自分自身や相手のことをもっと深く知ることができた気がする。心がほっこりするような素敵な本だった。

  • 私は外交的な人間だけど、とても励まされた。人の性格は広大なスペクトラム、という表現が素敵だな。

  • 内向的な人間が一番暮らしやすいのは結婚して夫といることというのが,この本で一番納得できた.

  • 社会性スイッチを押して頑張って外向的に振る舞っている内向型の人のエッセイ。スイッチオフした途端ぐったり疲れたり、口に出したことをぐるぐる考えすぎたり、ときにスイッチが故障したり。それでも人と関わるのを諦めないで、と背中を押されたような読後感でした。

  • 内向型人間代表です!みたいな私にとって、ぴったりな一冊でした。社会性スイッチ入れて、気を回しすぎて、一人になったらどっと疲れる。先を考えすぎて行動に移せず結局憂鬱。まさに自分すぎるけど、他にも同じ人がいるって安心?しました。
    憂鬱が訪れたら部屋を貸してあげる という最後のフレーズはとても好きです。

  • なにこれ?自分のことかと思った。
    ぜひ、読んでみたい!

    ●大勢の集まりは疲れる。一対一の約束が好き。
    ●会話の際、相手の話が面白ければ聞き役に回れる。あえて自分が話す必要も感じない。
    ●人との約束がキャンセルになると嬉しい。だけど会ったら会ったで楽しく過ごせる。
    ●自分の部屋で、ひとりで過ごすときがいちばん幸せ。

  • 作中で一番好きだった文。 
    「いらっしゃい。小さいほうの部屋を使っていいから、適当にやってね。ここにいるあいだ、家の中をかき乱さないこと。出て行くとき、お別れの挨拶はいらないよ。」
    憂鬱が訪れたらこう言ってあげよう。

  • 分かる分かると頷いて読んでいた。子供の頃より、楽しいお出かけをして帰ってきても、一人で部屋の中で本を読む時間が必要だった。そうしないと心が落ち着かなかった。大人になってもそれは変わらない。著者がいうところの「社会性スイッチ」が付いてきても、やはり生まれながらの性格は変わらない。今も、すぐ一人になって本を読みたがる、と妻から苦情を貰っています(苦笑)。

  • MBTI検査で10年以上I(内向的)なのに、周りからはE(外交的)と言われている為、90%程度共感できた。残りの10%は、行動力とか旅行の部分、、、あまり共感出来なかった。内向性のベクトルがあって、人それぞれ内向性のレベルが違うからだろうな。

    2時間程度でサクッと読める本。

  • 後半になるにつれておもしろくなる。
    〜な人間は、と人を型にはめて傾向分析するのは好きじゃないが、内向的外交的かは自称的なところがあるし、どちらがいいわるいという話でなく内向的な人を肯定する本なのでそこまで悪い気はしなかった

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著者プロフィール

エッセイスト、小説家。韓国、中国などで380万部を超えるベストセラー『女の人生は20代で決まる』で新たなトレンドを築き、20~30代の女性読者から圧倒的な支持と共感を集めた。誠実な筆致で現実的なアドバイスを届ける「女性たちのメンター」として愛されており、近年はアメリカでも講演を行うなど、活動の幅を広げている。

「2020年 『実は、内向的な人間です』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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