親が子どもになるころに コミックエッセイ てんてん、介護問題に直面す。

  • 創元社 (2022年6月16日発売)
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本 ・本 (168ページ) / ISBN・EAN: 9784422930947

作品紹介・あらすじ

親が子どもになるころに
――てんてん、介護問題に直面す。

*

介護は〈第2の親子関係〉の始まり。

そのときが、とうとうやってきた。

「親は今までのような頼れる存在ではなくなり、
私たちが保護する対象になってしまいました。」

「歳を取るということは、
それは若返ることだなあと思ったんです。
ウチの父は中学1年生くらい。」

*

うつ病を患った夫の闘病を描いたコミックエッセイ
『ツレがうつになりまして。』や
対人関係療法の水島広子医師との共著
「それでいい。」シリーズなどがベストセラーになった
漫画家・細川貂々が、
今度は親の介護問題に直面することに。


遠方でのひとり暮らし、幻聴、妄想、認知症、
年金、資産、制度、施設、入院、緊急事態宣言……


そこから見えてきた、
親と自分のこれからの姿――。


解説:青山ゆみこ
「介護という関わり」
(『人生最後のご馳走』『ほんのちょっと当事者』著者)

感想・レビュー・書評

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  • 老後で問題になるのは

    お葬式やお墓ではなく

    認知症や老々介護の限界などの問題があり

    最終的には施設へという流れ
    細川先生が 

    こうなる前にちゃんと考えて

    って言ったのに

    ってイライラするんですけど

    気持ちは分かるけど 多分もう

    そこら辺も あいまいになっちゃうんだよね

    妄想満載の電話が

    かかってくるくらいだからね

  • いつか親は子どもになる。そのことに気づかされた。

  • 子供は手がかかる。親はそれを受け入れる。親は頼るもの。頼られるなど思ってもみない。いつかは老後の世話がある。その日が来るまで依存し続ける。・・著者の父親の介護体験。入院、退院、介護施設選び。妄想癖を相手にし、通院にも付き添う。更にツレ様のご両親も介護となる。・・「親が子供になっていく」。昨年、自分の母も介護施設に入所した。著者ほど苦労はしていないが、感覚は理解できる。それでも、親は親。心のどこか頼り続けたい自分がいる。いずれ迎える自らの老後。健康は永遠には保てない。立場を変えても問題を考えなくてはならない。

  • 「ツレがうつになりまして」の漫画家、細川てんてんさんが離れて暮らす父親、義父母の介護に直面した話し。突然やってくる親の異変!ちょっとした心構えになります。
    S

  • 「親が子どもになる」…切ないことですが、共感しました。著者の実親、義親とも、施設に入所されているので、居宅介護されてる方の参考にはなりづらいかなぁと思います。

  • 参考になった。

  • 老後とは死んでからの事ではない。なるほどと思った。

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著者プロフィール

1969年、埼玉県生まれ。漫画家・こどもの本の作家。セツ・モードセミナー卒業。パートナーのうつ病を描いた『ツレがうつになりまして。』(幻冬舎)がテレビドラマ化、映画化される。水島広子医師との共著「それでいい。」シリーズ(創元社)もベストセラーに。2023年から、こども向けの本も手掛けるようになり、児童書『がっこうのてんこちゃん』(福音館書店)で第71回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞、絵本『こころってなんだろう』『みらいってなんだろう』(共に講談社)などがある。他の著書に『維摩さまに聞いてみた』(晶文社)など。現在、兵庫県宝塚市で、生きづらさを抱えた人たちが集う「生きるのヘタ会?」「凸凹ある会?」を主宰。

「2024年 『どうして死んじゃうんだろう?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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