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Amazon.co.jp ・本 (242ページ) / ISBN・EAN: 9784423100943
感想・レビュー・書評
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人間存在についての哲学的探求の歴史とその諸問題について考察している論文をまとめた本です。
本書は二部構成となっており、第一部では古代から現代にいたるまでの西洋の哲学史のなかで、人間存在についてどのように考察されてきたのかということが紹介されています。第二部では、文化・言語・心身・宗教・政治・歴史といった諸テーマと人間存在とのかかわりについて、それぞれの論者が考察を展開しています。
章末には文献案内が置かれており、一見したところ入門書のような体裁になってはいますが、それぞれの執筆者の専門分野についての研究成果や、執筆者自身の主張が積極的に提示されており、哲学的人間学の解説書というよりも論文集に、近い内容の本だと感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とにかく日本語が難解。じっくり向き合って考えながら読むしかない。
大学受験時に予備校で学んだ現代文の読み方(対比させているもの同士に矢印線を引く、言い換えている表現に線を引く、キーワードには嫌というほど何度も丸をつけるなど)を使わないと読みこなせなかった。
が、一度その世界に入ってしまうと言っていること自体はそんなに難しくなく、むしろ引き込まれていくことが多い。
これが本を読むという学問か。
人生で初めて苦労して読んだ本。
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