型 (叢書・身体の思想 2)

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  • 創文社出版販売
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784423193013

作品紹介・あらすじ

身体的行為がめざす究極の型「心技体の一致」とは何か。文武の芸の型を、身体のふるまいが空間に描く出す美しい型と、時の経過の中で型を身につけていく自己修練の型とに分け、遺された能と剣道の秘伝書を繙いて、技と心が入りまじるマージナルな世界にみえてくる日本人の自己認識の基本構造を鮮やかに浮かび上らせる、型の心性史。

感想・レビュー・書評

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  • ひとまず読み通してみたが、最後に迷子になってしまった。果たして型とは何だったか。ひとまず、日本の芸の歴史を顧みれば、文武双方において技の熟達の過程で心法に辿り着くという傾向がある、と。そのへん勉強しておきたかったから良し。源先生は中国、朝鮮、ヨーロッパではこのような傾向がない、あるいは見られないというている。では、インドではどうか?タイではどうか?そこに日本的な「型」があるのか。あるいは日本とは微妙に異なる「型」文化や心法があるのか。これからの課題はそのへんですね・・・

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著者プロフィール

1920年、熊本県生まれ。1948年、京都大学文学部哲学科卒業。日本女子大学教授、東北大学文学部教授、国際基督教大学教授などを歴任。2020年没。
【主要著書】『義理と人情』(中公新書、1969年、のちに中公文庫として2013年刊)、『徳川合理思想の系譜』(中公叢書、1972年)、『型と日本文化』(編著、創文社、1992年)、『横井小楠研究』(藤原書店、2013年)

「2022年 『佐久間象山』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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