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Amazon.co.jp ・本 (266ページ) / ISBN・EAN: 9784423710739
感想・レビュー・書評
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ホッブズの政治哲学を、彼の物理学なども射程に収めながら、「人為」と「自然」の緊張関係を明るみに出す哲学として解明している。「作為」の論理と「自然」の論理の対立関係という福田歓一の提示した図式を出発点としながら、福田においては「作為」に位置づけられるホッブズの概念に「自然」が侵入しているさまをまざまざと描き出す。それゆえに、絶対無制限の主権でさえも、人間のすべてを定義=規定することはできないという点で制約が存在することになる。したがって、ホッブズの構想する主権国家においても、すべてが主権者の意のままになるわけではないという点を明確に析出している。政治哲学に限られないホッブズの営為の総合的な姿を提示してくれているという点で非常に興味深い研究である。
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