- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784423730782
感想・レビュー・書評
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難しくて手も足も出なかった
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学術的な書籍であり読み応えがある。何度か読み返す必要あり。
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自然科学的な現象ではない。私個人の問題にも還元しえない。こうした〝社会的〟な現象をどのように捉えたらいいのだろうか。社会科学における制度論を糸口に、この問いに対する一つの視座が示されます。
〝社会的〟な現象を理解しようと努めてきたのが社会理論を練る営みです。ですが本書は、これまでの社会理論は「一次理論の疑似二次理論化」という「失敗」を重ねてきた、と批判しています。本来は個々人の主観的な認識(=「一次理論」)であるものを、あたかも普遍的・超越的な認識(=「二次理論」)として語ってはいないだろうか、というわけです。あたかも普遍的に語られる「制度」のようなものさえも、その根拠は個々人の主観的な認識に求めざるを得ない、という見解です。
この「一次理論」と「二次理論」の区別の下で筆者の主張が述べられます。制度論にかぎらず、幅広く応用の効く思考の糧となるものです。人文社会系の学生にはお薦めの一冊になります。
(ラーニング・アドバイザー/国際 OYAMA)
▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=665051 -
すべてを消化し切れたわけではない。「制度論」という観点から調査にあたりたいフィールドワーカーは第9章の「制度の概念」にひとまず目を通せばいいか。それの前後は制度というものの捉え方を社会を構成する個人の行為の不確実性に依拠すべしという話だと思われる。また、制度はそれ自身、なんら実在するものではないということであり、何ら強制力を持ち得ないというわけだ。それに何かしらの意味を与えるのは人々自身である。
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文章は果てしなく退屈そうなのだけど、とりあえず読んでおかねば。