毛利家のシーパワーに学ぶ

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  • 成山堂書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784425301911

作品紹介・あらすじ

防長二州に新しいものを学ぶ雰囲気をつくりだしたのは、幕末の藩主毛利敬親と、当時の藩政にかかわった革新的な藩士たちであった。村田清風、来原良蔵、山田亦介、松島剛蔵などの功績は大きい。高杉晋作や大村益次郎は、その雰囲気の中で活躍の場を与えられた人物である。伊藤博文や井上馨は、藩のそのような政策の中でイギリスに留学する機会を得て、自分自身にとっても藩にとっても、発展をもたらす基礎をつくった。長州藩幕末の革新的な雰囲気は、今挙げたような人々だけがつくりだしたものではない。背景には、毛利家の戦国時代の水軍と、その伝統を継ぐ技術重視の思想があった。また瀬戸内海の海上交通の便が、もたらしたものがあった。海を交通に利用でき、開港地長崎に比較的近いという地理的な利点が、人々の、外に開かれた心を育てていたのである。本書では、そのようなものまで含めて海の力、シーパワーがどのように人や組織を育て、明治維新という大業を成し遂げさせたのかを考えてみた。

著者プロフィール

実名:熊谷光久。山口県防府市出身、昭和11年、福岡県久留米市生まれ。先祖は熊谷直実。昭和34年、防衛大学校(3期)卒業後、航空自衛官として防空の第一線指揮官勤務。航空幹部学校参謀養成課程を経て、防衛大学校助教授、防衛研究所戦史部所員、統合幕僚学校教官などとして軍事史の研究・教育に携わる。平成3年、定年退官後、軍事史家・軍事評論家として軍事関係の研究と著述活動実施。『日本軍の人的制度と問題点の研究』(国書刊行会)、『日本軍の精神教育』(錦正社)、『軍学校・教育は死なず』(潮書房光人新社)、『琉球・沖縄受難史』(新人物往来社)、『司令官たちの決断』『日本海軍はなぜ敗れたか』(徳間書店)、『詳解作戦要務令』(朝日ソノラマ社)、その他の著書および論文研究書多数。

「2023年 『新装版 軍用鉄道発達物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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