脱貧困の経済学-日本はまだ変えられる

  • 自由国民社
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本棚登録 : 194
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784426104610

作品紹介・あらすじ

0%成長=2%失業、って?貧困を解消するロジカルシンキング。財源?捻出できますけど何か?ここまでひどくなった日本に効くのは「経済学っぽい考え方」なんです。

感想・レビュー・書評

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  • 反貧困運動だって経済学的裏付けが必要なわけで、プレカリアート側の雨宮さんと経済学者の対談集・・というわけですが、なんかちょっと議論がかみ合っていないような気もします。まあ、当方が経済学の知識がないことが原因なのかもしれませんが現時点では経済学者は不況に対してろくな貢献はしていないような・・
    この本で主張されているベーシックインカムは今のところ実現される見込みはなさそうですし、インフレ2%は日銀の涙ぐましい(?)努力にもかかわらずいつになったら達成できるのやら。この本が世に出たのが2009年、その後変わったことと言えば非正規の労働が「普通」になっただけでしょうか。この二人に今一度アベノミクスについて議論して欲しいような気がします。

  • 読みやすい。以上。

  • 運動家・雨宮処凛氏と経済学者・飯田泰之氏の対談です。低所得者層の視点に立って、日本経済の問題点を追及していくという内容。ユートピア志向のつまらない本かと思いきや、帯に山形浩生氏が寄せていた通り、意外なほどマジメな啓蒙書になっています。

    お二方をご存知の方であれば、本書が雨宮氏が問題(あるいは暴論)を提起し、飯田氏が丁寧に答えていくスタイルで成り立っていることは予想がつくことと思います。そこは期待通りです。でもけっこう飯田氏のほうが一見暴論のように聞こえることを言っています。

    庶民にはどうにも理解できない「累進課税はやる気をそぐ」というストーリーを批判するところ(P.101)は重要なポイントだと思われます。「やる気」って何だ。まったくもって意味不明です。

    飯田氏の下記の指摘にこそ、日本経済の問題が凝縮されているように思います。

    "そのヘンな上流意識みたいなものって、僕は小泉改革がその原動力だと思っています。たとえば「貧乏人を甘やかしちゃいけない、どんどん稼いでいるお金持ちにこそ報いるべきだ」っていうレトリックがあるわけですが、そのレトリックにいちばん感心したのって年収600万円前後の、いわゆる中流層だと思うんです。"(P.66)

    わたしは年収600万円までもうちょっと、いうところで仕事をやめてしまったので、年収600万円のひとの気持はよくわかりませんが、とにかく中途半端にストイックな人の価値観が少しずつでも変わるといいな、という思いがあります。

    "「こんな会社働いていられない」と思ったら辞めればいい、という社会になれば、かなりの問題は改善されます。日本の場合、それを阻んでいる大きな要因は「同じ会社に長く勤めるのが正しい」という価値観だと思います"(飯田:P.143~)

    そうだそうだ。わたしも洗脳されていたにちがいない。社畜は病気になってまでやるものじゃない。

    (2013/4/5)

  • 反貧困ネットワークの雨宮さんとエコノミストの飯田さんの対談本。ロスジェネ、若者世代の格差や貧困の問題が中心。とにかく飯田さんの話がわかりやすい。

    序章の8の質問と巻末のそれに対する返答を読んで面白いと思ったら読んだ方がいい。

  • 対話形式。読みやすい。人に薦めたい。

  • 展示期間終了後の配架場所は、開架図書(3階) 請求記号:331//I26

  • フリーターを中心話題とした対話本。
    読みやすく私は二人の考え方好きでした。

  • 橿原

  • 2010年参議院選挙にあたり消費税増税がクローズアップされているが、税の使われ方の一つとしてベーシックインカムもありなのかな、と。

    最低時給を引き上げて失業率を増やすより、労働に対して補助金を支給する方が企業の理解も得やすく現実的だ、という見解に納得。

    終章において雨宮さんの訴えに対する飯田さんの回答という形で伝えたいことを端的に纏めていて親切。

    途中くどさも少しあったが、思っていたより真摯な対談だった。

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著者プロフィール

1975年東京都生まれ。明治大学政治経済学部准教授(マクロ経済学、経済政策)。著書に、『これからの地域再生』(晶文社、2017、編著) 、『地域再生の失敗学』(光文社新書、2016、共著) 『「30万人都市」が日本を救う!』(藤原書店、2015、共著) 他。

「2018年 『談 no.111』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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