サニーのおねがい 地雷ではなく花をください

著者 :
  • 自由国民社
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感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784426877002

作品紹介・あらすじ

地雷ではなく花をください…。今、地球上に1億1000万個の地雷が埋められ、1日に約70人が犠牲になっています。こんな恐ろしい兵器を取り除き、かわりに花を植えることができたらどんなにすばらしいことでしょう。本当の平和を取り戻すために…。"地雷"撤去キャンペーン絵本。

感想・レビュー・書評

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  • 1996年刊。

    この本はすべてボランティアによって刊行され、その収益はすべて敷設された対人地雷の除去のために活用されるそうです。

    あとがきで、作者の柳瀬房子さんが、一冊でも多くの方々に「買って下さると嬉しい」とおっしゃられています。

    絵は葉祥明さん、ユニセフ親善大使の黒柳徹子さんの報告も載っていて、本文、報告文ともにすべて英訳がついています。

    ボスニア・ヘルツェゴビナには、今、推計300万個、旧ユーゴ全体では1000万個を超える地雷が埋められているそうです。

    毎日70人近い人がその被害にあっているそうです。

    これらを除去し、その跡に花を植え、不毛で危険な地雷原をお花畑に変えることができればどんなに素敵でしょうと結ばれています。


    私は、この本を今、図書館で借りていますが、ちょうど最近中学英語の復習を始めたところなので、1冊目の副読本として、この本を購入しようと思っています。
    価格は1602円です。

  • こんなに可愛い絵なのに、地雷で悲しい思いをする人達が描かれる。
    本当なんで戦争なんて悲しい事をするんだろ。

  • 可愛らしいイラストで、
    厳しい現実が描かれた絵本。

    日本に生まれ育っている子供たちには、知るよしも無い世界のはなし。

    大人たちでさえ、そんなことには気にも留めずに育った者は多数いるだろうな。

    そう考えると、もっと売れて、もっと多くの親子に読んでもらいたいと思った一冊。



    ※英語表記が添えられた絵本。英語の勉強の一環として読んでみた。

    ★3つ、7ポイント半。
    2019.12.12.図。

    ※本の有意義さは文句ナシだけど、エンタテイメントではないため、★は3つということに・・・。

  • パラリンピックにも地雷撤去作業で両脚を失ったカヤックの選手がいましたね。

  • 平和な世界を作って行こうと
    ウサギのサニーが教えてくれる地雷の話。


    第三回日本絵本賞読者賞受賞作。



    世界64ヶ国に散らばる
    埋められたままの地雷の数は1億1千万個。

    その大部分が人を殺すために作られた対人地雷で
    今でも1日に70人という
    なんの罪もない人たちが犠牲になっているという事実。


    埋めるのは容易いけど
    地雷を取り除くには
    沢山の費用と時間と労力がいる。


    この絵本一冊で
    カンボジアの10平方mの地雷原がクリアな土地になります。


    自分自身、
    街を花でいっぱいにしていくチューリップゲリラの活動をしているので
    地雷を一つ取り除くごとに
    花の種や木を植えて美しい地球を
    取り戻していく主旨に共感しました。


    無知は罪です。
    国境なんて
    人間が勝手に決めたもので
    ただの地図上の線。

    意味のない戦争によって
    犠牲になるのはいつも子供たちや
    お年寄りや
    チカラのない弱い人たちです。


    幸運にも日本には地雷原はないけれど
    あなたの愛する人が
    もしも地雷を踏んでしまったら
    どんな気持ちになるだろう。


    自分たちにできることは
    今ある現実を知ること。

    そして一人一人が
    自分に今、
    何ができるかを考え行動すること。

    地雷を除去するために
    外国に行くことは
    なかなか出来ないけど
    本を買って読むことは
    誰にでもできるハズ。

    そのきっかけとなってくれる
    繊細で可愛いイラストの絵本です。


    あとがきに書かれた
    この本は読むのではなく
    買ってくださいという言葉が
    その切実さを物語っていて胸に刺さります。

    是非とも買ってみてください。

  • 区の図書館ではこのシリーズが閉架書庫に在架していることに驚いた。

  • タイトルはセンセーショナルだけど、読んでみると文章がさらっとしていて、地雷の怖さや実態が伝わりきらないような気がする。でも子どもが読むとしたら、地雷で苦しんでいる国や数の多さ、探知・撤去の難しさが理解できるちょうど良いボリュームなのかもしれない。巻末に難民を助ける会副会長が地雷の状況を詳しく書いているので大人はこれを読めばいい。
    本書は全てボランティアで刊行されていて、収益がすべて対人地雷の撤去に活用されている点が素晴らしい。英訳はシンプルだけど、著者の強い想い・決意が伝わる強めの表現で素晴らしい。巻末のメッセージは黒柳徹子さんで、これもまた素晴らしい。
    こういう本を図書コーナーに設置している息子の保育園にいつも感心させられる。

  • 全世界、そして絵本を読める全ての人が読まないといけない。絵本を読めない、そんな人がいない世界にしないといけない。誰もが安心して普通に歩ける世界でないといけない。
    同じ時代に生まれたのに、生まれた場所が違うだけでこんなにも違った人生になってしまう。そんな事はあってはならない。
    自分に何ができるのか。ちゃんと向き合いたい。

  • 小学校の時に読みました。
    初めての戦争というものの不条理さを感じた体験。
    戦争を題材にした絵本には強烈に「つらさ」「怒り」「苦しさ」を描いているものが多く、ページをめくる度にしんどくなってしまう物が多い中で、これの絵本は一番落ち着きます。
    そして冷静に、戦争という物を体験したことがない年代として、見つめることが出来る絵本。

  • 『PEASE IS NOT ENOUGH』
    裏表紙に書いてあり、なんでだろう?と思いながら読みました
    読み終わってもう一度これを目にしたとき、とても納得しました
    この本の収益は、今でも世界中に散らばっている地雷や爆弾の除去活動に活用されてるとのことなので、ぜひ“買って“読むことをお勧めします

  • 図書館本。まだまだ全容はつかめず。でも、ストーリーの持つ空気だけでも感じて欲しいと。数年後、また読もう。

  • **********
    「平和」に。地雷撤去を呼び掛けた本。

  • 図書館本。まだまだ全容はつかめず。でも、ストーリーの持つ空気感だけでも感じて欲しいと。数年後、また読もう。

  • peace is not enough.

    衝撃的なキャッチコピーだ。

    全ての大人と子供達へ贈りたい一冊。

  • 小学生の頃に読んだ本。この頃は地雷とか知らなかっただろうなぁ。

  • 人間の考えだす兵器は恐ろしい・・・

  • みかーし読んでて、図書館で見かけて懐かしくなって借りてきました。
    A gate to a neighbouring country/
    Unlike the bieds,we are not free to pass.
    ここから先は隣の国です。
    鳥たちは自由に空を飛んでいますが、私たちは、かttえに超えることができません。

  • 中学生のとき、初めて読みました。この本をキッカケに地雷についてちょっと調べたりチャリティーCDとか購入したりしてました。
    図書室の職員さんから聞いた話しによると、公立の中学校には、必ず1冊配布されているそうです。

  • 出版の趣旨は素晴らしいが、絵本としては絵もストーリーも単調でつまらないうえに、地雷のことも変にぼかした表現なので子供に伝わっているか疑問。

  • 社会問題をわかりやすく子ども達に説く絵本もありますよね。つい、重い話題の本は避けてしまいがちですが、ゆくゆくは読ませたいですね。 by Vitesse

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