アシハヤ イロコイ・インディアンに残された物語 東の巻

  • ビイングネットプレス (2002年2月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784434015601

感想・レビュー・書評

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  • ⸺お話は、何も娯楽のためだけあるのではありません。ほんとうに大切なことを伝えるために物語は人間の歴史を通じて使われてきました。
     私は、ネイティブ・アメリカンに伝えられてきた「大人になるときの教えの話」「大人になるための教えの話」を、たくさんの日本列島に生を受けた若者たちと共有したいものだ、と考えました。なぜなら、日本人はルーツを喪失した「インディアン」であって、なおかつ日本では大人になるための儀式も物語もまったく残されていないからです。(扉表紙の北山耕平さんの言葉)

    一旦始まった「平和の時代」が、脅かされる事態が起きた。解決のための使者に立ったのは、若者の中でも最も弱いと思われていたアシハヤだった。
    詳しい冒頭粗筋はメメさんのレビューを参照ください。

    メメさんのレビューを読んで、私は1番好きなファンタジー「指輪物語」を想起しました。または、「千の顔を持つ英雄」(ジョーゼフ・キャンベル)を想起しました。それで紐解いたのです。読み終わり、正にこれは、世界至る所に何故か共通して語り継がれている「英雄譚」そのものであると確認しました。

    しかし、よくある英雄譚と一線を画しているのは、この「物語」が、戦争に勝つためではなく、指輪物語のように「平和を取り戻すため」という明確な目的を持っているということです。旅立ちへの召喚があり、旅の仲間があり、試練に立ち向かうためのツールがあり、最後の試練があり、まったく違う人間として英雄として帰還するラストがある。

    最初の召喚に応えることこそが、今の若者の課題だと思う。「大人になれ」若者は求められている。そして、若者はそれができる。

    • メメさん
      kuma0504さん、レビュー拝読しました。改めてこの物語の深みを感じ入りました。
      私もトールキン氏の指輪物語の壮大な物語を敬愛しています。...
      kuma0504さん、レビュー拝読しました。改めてこの物語の深みを感じ入りました。
      私もトールキン氏の指輪物語の壮大な物語を敬愛しています。(翻訳された瀬田貞二さんの功績にも感謝の念が絶えませんね。)
      よい物語をこれからも読み繋いでいける本って、やっぱりいいですね〜(*´︶`*)
      一人心地な感想になってしまい、失礼しました。
      ありがとうございました。(*´ω`*)
      2025/06/26
    • kuma0504さん
      メメさん、
      ご紹介ありがとうございました♪
      メメさんも指輪物語好きで、嬉しいです。
      これからも宜しくお願いしますm(__)m
      メメさん、
      ご紹介ありがとうございました♪
      メメさんも指輪物語好きで、嬉しいです。
      これからも宜しくお願いしますm(__)m
      2025/06/26
    • メメさん
      こちらこそ、よろしくお願いいたします。m(._.)mこれからもご感想を愉しみに拝読させていただきます。(*´︶`*)
      こちらこそ、よろしくお願いいたします。m(._.)mこれからもご感想を愉しみに拝読させていただきます。(*´︶`*)
      2025/06/26
  • 『アシハヤ』
    イロコ・インディアンに残された物語
    再話 北山耕平(きたやまこうへい)
    作画 菊地慶矩(きくちよしのり)

    単行本を少しだけスリムにしたような、50ページ程の児童書になります。アースカラーが基調となり、デザインや紙質にもこだわりを感じる本です。
    使われている用紙は、砂糖を作る際に残るさとうきびの搾りかす「バガス」を原料としていて、非木材・再生比率:バガス50%・古紙35%と記されています。(カバー袖部分:裏面)

    ーお話は、なにも娯楽のためだけにあるのではありません。本当に大切なことを伝えるために物語は人間の歴史を通じて使われてきました。ー
    ネイティブ・アメリカンに伝えられてきた「大人になる時(為)のお話です。

    長い間戦が続いていた5つの国。平和を望み、
    使者(ピースメーカー)は国から国へと旅を続け平和を説いてまわった。そしておとづれた偉大な平和の時代ー
    そんな間もないある日、村の一団が別の村を表敬訪問することになったが、訪問団の青年たちは二度と戻ってはきませんでした。行方不明になった友を探しに出たグループもまた、姿を消します。
    村の老チーフは村人全員に召集をかけ、行方不明になっている者たちが平和をやぶった相手方に捕らえられたているのか、はたまた殺されたのか、事の真意を確かめなければならないと、白い数珠を手に、勇者を募ります。
    しかし、誰もその数珠を受け取るものはいません。
    その時、会議の外にいたちいさな少年、アシハヤを冷やかすような嘲笑と声が上がります。「どうしてチーフは数珠をアシハヤにさしださねいのかね?」

    アシハヤには両親はおらず、年老いた祖母とふたりで暮らしていて、いつもすりきれた服を着て汚れた顔をしていたため、日ごろから若者たちは少年をからかっていたのです。
    老チーフが会場を一瞥し、静けさを取り戻した会場を出て、すりきれた服を着てたたずむ少年に数珠を差し出すと、少年はためらうことなく、それを自らの手に受け取ります。ー「承知しました」とアシハヤは答え、翌朝出発することを告げます。
    帰宅すると祖母が、立派な戦士だった父のこと、わが家には、先祖代々、その偉大な力が伝えられていることを教えてくれます。そして旅出ちの準備をしてくれます。ー

    先祖代々の言い伝えや、成人した印ともいえる弓を携え、犬を連れひとり旅立つアシハヤの冒険は、語り部たちによって語り継がれてきたお話なのでしょう。余計な描写はなく、大地に従い力強く生きてきた先祖の教えがあります。
    短いお話ですが、ぐっと惹き込まれました。
    勇気を貰える一冊ですね。

    • kuma0504さん
      冒頭の詳しい紹介ありがとう御座います。
      予約しました。
      近いうちに読みたいと思います(*ˊᵕˋ*)
      冒頭の詳しい紹介ありがとう御座います。
      予約しました。
      近いうちに読みたいと思います(*ˊᵕˋ*)
      2025/06/04
    • メメさん
      kuma0504さん、コメントありがとうございます。沢山のいいねもありがとうございます。(*´︶`*)
      kuma0504さんの素晴らしいレビ...
      kuma0504さん、コメントありがとうございます。沢山のいいねもありがとうございます。(*´︶`*)
      kuma0504さんの素晴らしいレビューをよく拝読させて頂いております。(自分の拙さに恥入りま
      す、汗(〃ω〃);)
      こちらの本は、調べてみると紙質の違う本も出版されているのではないかと思われます。本文やデザインは変わりませんので、短くも力強さを感じるこちらの本を愉しまれてください〜。(因みに、左開きの横書きです。補足まで。f^_^;)
      私事ですが、ブクログで皆さんのレビューを拝読しながら、様々な本に触れる機会が増えたこと、本好きな方と繋がれたことで日常の愉しみが増えました。これからも本のご感想を楽しみにしております。
      (マイペースで続けていきたいと思っておりますので、不定期更新ですが(笑)、またどうぞ宜しくお願いいたします。(*´ω`*))
      2025/06/04
  • 語りで聞いたことがある。
    力強い話。

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著者プロフィール

北山耕平(きたやま・こうへい):1949年神奈川県藤沢市生まれ。『WonderLand』(のち『宝島』と改称)創刊メンバー。1975-76 年『宝島』編集長。76年『POPEYE』創刊に参加後、渡米。同誌特派員としてアメリカ、ロサンゼルスに4年間滞在。70年代後半の西海岸で「ニューエイジ」の勃興に立ち会い、ローリング・サンダー(メディスンマン)と出会い、ネイティブアメリカンの精神を伝える。著書に、『自然のレッスン』『地球のレッスン』(太田出版、ちくま文庫)、『ネイティブ・マインド』(地湧社)、『雲のごとくリアルに[青雲編]』(スペースシャワーネットワーク)など、訳書に『虹の戦士』(ウィロヤ+ブラウン、太田出版)ほか多数。

「2022年 『北山耕平青春エッセイ集 抱きしめたい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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