Voice (アルファポリス文庫)

  • アルファポリス (2006年10月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (213ページ) / ISBN・EAN: 9784434084423

みんなの感想まとめ

切ない恋愛の物語が描かれており、登場人物の心の声や感情が深く響いてきます。主人公は恋人の心の声を聞くことで、彼女との関係に苦しみを抱えていますが、その葛藤が読者に共感を呼び起こします。物語全体を通して...

感想・レビュー・書評

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  • aimerを聴きながら読んでいた。「六等星の夜」。
    井上くんも裕子も、一番小さく光る星で、お互いを見つけた時にその弱い光の理由を教え合った。だから安心して輝いていられたのかな。

    環境が変われば人は変わる。適応しようとする裕子、適応できずばらける井上くん。すれ違うのは当然で、でも裕子の中の井上くんの存在は大きくて。

    高沢くんは明るすぎたのかな、裕子には。眩しくて逃れるしかなかったのかな。
    悲しい、本当に悲しい結末。スクリーンに裕子の最期を映し出すためだけに、彼女の心を井上くんは感じられたんじゃないだろうか。

    「もし人が少しずつ命と引き替えに思い出を手に入れていくんだとしたら……」
    「私の残りの命全てをこの夜と引き替えにしちゃ、いけないかしら.......」

  • 久しぶりの市川拓司ワールド。
    全開でした。
    名前かぶりとかがあったからか、
    すごく、すべての物語と重なったり続編感
    感じたりしてしまったけど、
    この人の描く世界観と表現力からなる
    切なさはやっぱり素晴らしい。

  • 何故か僕には、彼女の心の声が聞こえた――。
    恋人の心の声が聞こえてしまうが故の苦しみ。自分に自信が持てず、身を引いてしまう気持ち。
    主人公の男性にすごく共感しました。
    そんなに中身のあるお話しではないのですが、悲しい最後がなぜかずっと心に残っています。

  • なんだか切ない。
    まさかそんな結末を迎えなくても・・・。
    ーーー
    高校生の悟はある日、隣のクラスの裕子の心の声を聞くという不思議な体験をする。その後、偶然、近くの森で出会った二人はお互いの境遇を語り合ううちに惹かれあい、付き合うようになった。
    しかし、悟は受験に失敗。彼女は東京の女子大に進学することに。距離のできた二人は、それでも共鳴しあう心がお互いを強く結びつけていたが、次第に彼女は新しい世界を広げてゆく。やがて、彼女の心の声が聞こえることが悟を苦しめてゆくことに……
    ベストセラー作家、市川拓司がはかなく壊れやすい恋愛を描いた珠玉の青春小説。

  • 不思議な感じ。離れ離れになってもなお相手の生活が分かったり、声が聞こえたりしてしまうのは辛い。切ない物語で涙が出ました。

  • もし好きな人の心の声が聞こえたら…

  • 群れるのが苦手で、そもそも人と関わるのが苦手な少年。彼はある日突然少女の心の声を聞く、「ここから連れ出して」

    人の気持ちが分かれば、人間関係なんて楽だと思ったことがある。相手が何を考えているか分からないから、気を使う。時に空回りしたり、疲れたりしながらも、少しずつ何となく察せるようになっていく。心の声が聞こえれば、そんな苦労もないのに・・・と、思うのだが、それはそれで別の苦悩が存在する。心の声は、望むと望まざるに関わらず容赦なく聞こえてくるから。

    市川拓司さんの作品は、「そのときは彼によろしく」「恋愛写真」と読んできたが、どれも登場人物の心情がとても丁寧に書かれていて、スっと登場人物と自分を重ねる事ができる。その分、焦燥感や絶望感も痛い程共有する。それども、読み終わった時に登場人物が得たものを自分も一緒に得た気持ちになれるのが、この人の良さなのではないかと思う。

  • 終始、悲しみや不安で構成されている小説であったと思う。お互い想っているのに結ばれないという、なんとも言葉にならない気持ちになった。この世界の基調が、喜びや期待で満ちあふれているものであることを望みたい。まぁ、実際はそうでないのだろうけど…

  • 市川拓司『VOICE』は、静謐な世界の中に人の心の輪郭をそっと浮かび上がらせるような、深い余韻を湛えた一冊だった。
    「心の声が聞こえる」という設定は、一見すると幻想的で軽やかな装置のようにも見えるが、物語が進むにつれ、それはむしろ人が対人関係の中で抱え込む痛み、脆さ、そして希望をあぶり出す“拷問にも似た真実の光”として読者の胸に迫る。

    互いを想いながらも、距離という名の影がじわりと広がっていく二人。その変化は劇的ではない。むしろ、日常の綻びが少しずつ広がるような、静かな崩落である。だからこそ、頁をめくる手は重く、登場人物たちの感情の揺れは、読者自身の人生のどこかと密やかに共鳴してしまう。

    それでもこの物語が決して“暗さだけ”に沈まないのは、市川作品特有の柔らかな筆致が、痛みの底にわずかな温もりを忍ばせているからだ。
    失われていくものの大きさは計り知れないが、それでも人は何かを抱え直し、少しだけ前に進む。その姿が、読後に静かな光として残る。

    『VOICE』は、恋愛小説の枠を越え、人が他者とどう向き合い、どう離れ、どう生き直そうとするのかを描いた作品だ。読み終えたあと、胸の奥にぽつりと残る重さが、不思議と心地よい。
    痛みを知るからこそ、人は優しくなれる──そんな普遍的な真理を、澄んだ文体で改めて思い出させてくれる、静かに響く一冊である。

  • 彼女の心の声が聞こえてしまう主人公を語り部とし、交際の始まりから終わり、そしてその余韻までが描かれた物語。
    ただ、その「心の声」という設定がストーリーに本当に必要だったのか、個人的にはあまり理解できなかった。

    それはさておき、読後に浮かんだ感情は、「彼氏よ、君は何をしているのか?」という苦言と、「彼女よ、主人公に依存しすぎだ」という嘆き。要するに、「2人には幸せになってほしかった」という思いに集約される。切ない。

    ちなみに、主人公とヒロインの名前が同じ作者の『Separation~』と同じだったのでスピンオフかと思ったが、まったく関係はなかった。

  • すみません、青春とか恋愛とか遠い昔になってしまった私には、ピンとこないお話でした。

    いのちをだいじに。

  • Separation を再読せねば…

    ただただ、やるせない気持ちになりました。
    でも、セカセカしてない、時間の流れを、読みながら感じられて、映画を見たような気持ちになりました。

  • ムナクソバッドエンドだった

  • 「もどかしい「切ない」「悲しい」
    どれも合っているんだけれど、どれも違うように感じる。
    救いようのない結果のように見えるけれど、避けようのない結果にも感じる。
    主人公の心情、行動、結果。その全てが仕方のないことだったんだろうな。

  • 2015.8.19
    なぜお互いに大事だと思いながら、離れていくのだろう。わからないな。

  • 裕子が亡くなるくだりは、もう少し詳しい描写があっても良かったのではないかと思う。
    映像化を意識した作品の様に感じた。

  • 不思議なお話なんだけど、なんだかリアルで悲しい恋のお話。
    想い合っているのに結ばれない、そのうえ報われもせず、ただただ悲しいだけの物語。
    純粋で綺麗で透明感のある作品。

  • ちょっと悲しすぎる。自分には理解出来ない心理がおおすぎた。

  • 12月20日読了。
    悲しい。ひたすら悲しかった。
    わたしはこの気持ちがわかる時が、いつかくるんだろうか。

  • 中学生とか高校生の精神じゃない、と思った。思っていることを全部知りたいと思うことはある意味いけないことなのだ、と。ある意味関係を長続きさせるのだ、と思った。二人をここまで強く引き合わせ続けたのはやっぱり二人の想いなんだろうな。

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著者プロフィール

市川 拓司(いちかわ・たくじ):1962(昭和37)年東京生まれ。2002(平成14)年に『Separation』でデビュー。2003年発表の『いま、会いにゆきます』が映画化・テレビドラマ化され、大ベストセラーとなる。著作に『恋愛寫眞 もうひとつの物語』『こんなにも優しい、世界の終わりかた』など。16年6月に『ぼくが発達障害だからできたこと』を刊行、以後は発達障害(ASD/ADHD)当事者として、様々なメディアで発信を続けている。

「2025年 『発達障害のぼくが世界に届くまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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