切断の時代 20世紀におけるコラージュの美学と歴史

  • 星雲社 (2007年1月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784434101625

感想・レビュー・書評

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  • 「コラージユ」をkeywordに20世紀の美学と歴史を語り尽くさんとするかのような、本文545頁に達する野心的な本書を、暮れから訥々と読みすすめ、やっと読了。
    なんだか長い旅路の果てといった感懐を抱きつつ、最後の僅か7頁ほどのコンパクトにまとめられた結語を読むにいたって、本書の全貌がようやく明瞭な形をとりはじめた感がある。

    「コラージュの空間において、破壊的な身振りによって立ち現れる、<切断><断片化><引き裂き><間>の問題は、とりわけ興味深い。
    パウル・クレーは、生涯にわたって、いったん完成されたと思われた200以上の作品を、鋏やナイフで切り取った。クレーにとって、鋏は、絵筆と同じように、制作に必要な道具だったと言ってよいだろう。
    クレーは、この元の作品の両側を大きく切り取り、そうして得られた断片を二つとも上下逆さまにし、中央にまさにぽっかり口を開けたような<間>を残して台紙に貼り付けた。
    こうした一連の操作の結果、この前例のない新しいコラージュにおいて、抽象的な造形言語と色彩のコントラストがダイナミックに高められ、中央と周縁の位相が反転したのである。」

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著者プロフィール

日本女子大学国際文化学部教授/ヨーロッパ近現代美術史

「2024年 『躍動する古典、爛熟する時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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