日本人が知ってはならない歴史 続

著者 :
  • 朱鳥社
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434113581

作品紹介・あらすじ

マッカーサーが泣いた。「東京裁判は誤りだった」日露戦争の勝利まで扱った「日本人が知ってはならない歴史」に続き、近代日本の漂流をたどる。日本人の史観がゆたかになるための書。

感想・レビュー・書評

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  • 1ヶ月程前に「日本人が知ってはならない歴史」という本を読みました、歴史というのは勝者に都合の良いように記録されるという考え方は当然だと思うので、大変興味深く読むことができたと思います。

    この本は、その続編であって日露戦争の勝利以降の歴史についての解説がなされています。特に1990年に日本企業が米国民間人から100兆円もの損害賠償訴訟を起されてカリフォルニア州地裁がそれを支持していた事実(p33)には驚きでした。

    補給や防疫不足による戦死者が多く出たにもかかわらず勝利してしまった日清戦争(p143)及び陸海軍が分裂した状態になりながら(p147)勝ってしまった日露戦争は第ゼロ次世界大戦という考え方(p238)は太平洋戦争での敗因となっていることが理解されました。

    以下は気になったポイントでした。

    ・清国が滅亡する前には、清朝を裏切ってロシアの圧力と誘惑に屈して満州をロシアに売却した、これをカシーニ密約(1886)という、その子孫はアメリカで富豪として暮らしている(p15)

    ・1990年後半にアメリカで立て続けに起された訴訟での対日本への請求金額は100兆円(被告日本企業28社、原告は大戦中の米元捕虜、在米中国人等)、2003年1月に米連邦高裁は、サンフランシスコ講和条約により解決済みとして、カ州の地裁判決を破棄する判決を出した(p33)

    ・最終的に連邦最高裁による上告棄却が確定したのは2006年7月(p34)

    ・WASPとは、ホワイト・アングロサクソン・ピューリタンのこと(p42)

    ・日露戦争当時に年間予算が2.3億円であった日本が18億円(年予算の7.8倍)の戦費を得れたのは、ユダヤ人のお陰(p43)

    ・今の中国人は孔子・孟子の子孫ではない、彼らの子孫は死に絶えている、五胡16国の頃には民族総入れ替えとなっている(p47)

    ・ルソーの有名な言葉である「自然に帰れ」とは、歴史・民族・伝統・文化・習俗を捨てろということ(p56)

    ・1995年6月9日に、山崎拓が7時53分に提案して可決、59分に散会(509名中、265名の欠席、賛成230、定足数未達)して、謝罪決議は採決された(p58)

    ・イギリスはボーア戦争の処理に追われていたこともあり、アジアに広がった権益確保のために同盟国が必要であった、中国で展開していた兵力は2万余、海軍力も主力艦においてロシアより劣勢(11対6隻)であった(p72)

    ・侵略とは、どちらが計画に基づき先制攻撃をしたかで決まるのが国際法の基礎、上海事変は支那の日本に対する侵略であった、上海の租界なる日本人居留地は条約により確定した地域であり、当時そこに住む日本人は侵略者ではない(p114)

    ・ロシア流の領土拡張の仕方は、まず半分分けをして、あとで全部盗るである、満州も沿海州もこのやり方で清国から獲得した、南樺太や南満州も日本へ同じやり方をした(p135)

    ・日清戦争において、日本海軍は圧倒的に有利と見られていた清国海軍に完勝したので、戦死者1万人のうち8割は病死であり、防疫・補給の問題が潜在化していることを見つけることができなかった(p143)

    ・1903年(明治36)12月21日に、日本軍は統一司令部を失い、日本軍は陸海に分裂した、その状態で2ヵ月後の日露戦争を迎えた(p147)

    ・コロンブスがアメリカを発見しながらコロンブス大陸とならなかったのは、彼がスペインのユダヤ人だからである(p162)

    ・真珠湾攻撃によって全滅に近い被害を被った責任をとらされたキンメル大将(太平洋艦隊司令官)とショーター中将(陸軍司令官)は、1999年に名誉回復された、審議記録はまだ公開されていない(p177)

    ・日露戦争時には、ロシアには清国・ドイツ・フランスが味方し、日本側にはイギリス・アメリカがつくという国際関係のなかで戦われた、まさに第ゼロ次世界大戦であった(p238)

  • 購入予定:YouTubeで紹介され、また著者の解説を聞いて、人柄も含めて興味をもった。

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著者プロフィール

昭和17(1942)年福岡市生まれ。九州大学法学部卒。昭和40(1965)年、岐阜県下の県立高校の社会科教師となり、38年間教鞭を執る。日本の学校教育、とりわけ歴史教育への積年の義憤を動機として著作活動に入る。現在、発言集団「シューレ」代表。著書多数。

「2015年 『日本人よ、歴史戦争に勝利せよ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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