人生の意味の心理学 (下) (アドラー・セレクション)

  • アルテ
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434147135

感想・レビュー・書評

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  • 読み直したさ:★★★
    共同体感覚、協力を軸に据えた教育、犯罪、結婚についての考察。
    Evernoteにノート作成済。
    〈感想〉
    アドラーの理想は到底達成不可能であるが、だからこそ希望がある。ここで不可能だからといって、共同体感覚をもつ人間とその他を区別し、後者を軽蔑あるいは拒絶する誘因を感じるが、そうあってはならない。アドラーも言うように、共同体はまず地球上という条件のもとにある。だからこそ不可能だと感じるわけだが。
    思考を修正された感があるが、この著作を読んだ女性(共感、コミュニケーションの重要性を意識した行為、ライフスタイルにある人)がどのように考えるのか興味がある(この著作に共感するところが多いのでは、と推察する。)。

  • 名作
    上下と合わせて共同体感覚について書かれている
    甘やかして、ライフスタイル、社会構造まで幅広く見つめ直すことができる
    人生の意味とは目的だ
    与えられることを覚えるのではなく
    与えることを怯えなきゃいけないと
    強く思った

  • 上巻の感想を参照

  • 人生の意味の心理学下 アルフレッド・アドラー アルテ出版

    岸見一郎の訳である
    この本が内容に惹かれなければ読み続けられないほどに読みにくく
    直訳のためもあるのだろうが
    主語が2つも3つも重なる文章を「を」や「が」に起き直しながら
    咀嚼し読み解く作業に多くのエネルギーを必要とすることの理由を
    「訳者あとがき」を読むことで納得するに至った

    つまりアドラーはナチスから逃れてアメリカに移民することで
なれない英語で講演し論文を書きカウンセリングをし
岸見さんも含めて根っからの率直で真面目な研究者であり
    文章表現者で無いということなのだろう

    説明が要領を得ずくどい上にテニヲハもおかしく
    共に実践のソクラテスに対する伝達のプラトンという翻訳者を
    必要としているのである
    その点でも「青年」の登場で一気に火がついた「嫌われる勇気」が
    成功したわけを見て取れるだろう

    分析科学で発展してきた西洋文明において
    アドラーが全体観を以って世に問うた
    過去のデーターに固執せず
    今という現実世界と向き合う心理学者としてのカウンセリングが
    目からウロコの実感をもたらせた功績は大きな衝撃だったのだろう
    明治以来抽象的な全体観を疎かにして具象的な部分の
    ディテールに取り憑かれて西洋文明に溺れてきたニホンにとっても
    同じことが言えるのだろう

    兎も角意味のある素晴らしい内容であることに違いない

  • 教育における最も大きな問題は、子供の限界ではなく、子供が自分に限界があると考えることによって起こされる。
    貧しい家庭では学校への準備はよくできていない。親はあまりに多くの困難に直面している。子供たちを準備するのに多くの時間を割くことができず、おそらく親自身も、子供たちを援助するに十分なほど教育を受けていない
    犯罪は、人生の課題から、とりわけ生計を立てると言う課題からの安易な逃避の1つである
    体罰は無効である。なぜなら、社会は敵対的であり、協力することは不可能であると言う事を犯罪者に確信させるだけだからである。

  • 相変わらず読みにくい日本語訳に苦労する。
    内容は今までとかかわる部分が多いし、特にこの本ではないといけないというところは無かった。
    やっぱりどれを読んでも「嫌われる勇気」がエッセンスが良くまとめられていたことが実感される。

  • 人生確実に変わるはずです。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784434147135

  • 図書館から借りたら下巻から先にきた。

    最近流行ってきているアドラー。フロイトと同時代の方なんですね。
    共同体の中の自分の位置を見つける事が幸せにつながる。と説く。自分とは何かを見つけることとかいわれたらどうしようかと思いましたが、そこは腐っても心理学者。さすが。自分の居場所とは、自分が他者にたいして貢献できることを見つけられる場所。「認めてほしい」という気持ちのみからは他者のためになることという発想は生まれにくいですね。
    でも、できるはず。そのように設計されているのですから。というのはドーキンスの「利己的な遺伝子」の学説。そのほうが自分も生き延びやすいから・・・とにかく、どうやったら認められるのか、に戦々恐々とするより、他の人のためと思っているほうが心安らかでいられることは確かですね。

  • やっっと読み終わった・・・。結局上下巻合わせて一週間以上費やしてしまったよ。まあ、読みやすい本ではないと思うけど。
    しかも訳文が「THE・英文の直訳」って感じで個人的にすごく読みづらかった・・・。多分訳者が専門の翻訳家じゃないからかと。

    ・・・とまあ、ここまではマイナスなことしか書いてないんだけど、本の内容は良かった。特に上巻。
    「他者に関心を持つこと」「他者に貢献すること」が人生において重要である。
    分かってるようにいるけど、ついつい自分本位に考えがちな私には耳の痛い言葉。しかも文中に度々出てくる「甘やかされた子供」が昔の私そのものだった。そんな私はこれから一体どうやって生きていけば・・・?って感じになってしまった。
    それに対する具体的な答えは提示されてはいなかったけど、この時点で今この本に巡り合えて良かったのかも。まだ私は仕事もしてないし、結婚もしてない(できなさそうだけど(笑))。それを自分の幸せ、欲求のために使っては駄目で、他者に与えることで自分の存在を確認出来る人でありたい。


    この地球上で私が今生きてるってことは他者に生かされてるってこと。
    私も誰かに与えられる、貢献できる人になりたいな。

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著者プロフィール

1870年‐1937年。
オーストラリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。フロイトおよびユングとともに現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立し、個人心理学を創始した。実践的な心理学は、多くの人々の共感を呼び、アドラーリバイバルともいうべき流行を生んでいる。

「2022年 『人間の意味』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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