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- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434177460
作品紹介・あらすじ
箱館戦争の爪痕が残る維新後の函館。
朝敵となった東雲藩士の娘は亡夫の仇を討つべく、この地へやって来た。
ここ函館には、様々な事情を抱えた人々が流れ着いていた。
東雲藩の首席家老を務めた男、京都上七軒で売れっ子芸妓だった女、
江戸で火消しとして名を馳せた男、それぞれが新天地を求め、激動の時代を生き抜いていく―。
感想・レビュー・書評
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新婚一日目で別れ別れに成りそして切腹して死んだ夫の敵を討つために函館にやってきたが邪魔が入って打ち損じてしまうたづは邪魔をした 料亭の京女主人にに救われ 仲居として敵の来るのを待つ そして結末は意外な真実が明らかになる 会津藩らしき朝敵にされた架空の藩の悲劇である
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「落ちてぞ滾(たぎ)つ」「いとど遥けし」「雁にあらねど」、蜂谷涼さんの3部作だそうです。「落ちてぞ滾つ」、2013.3発行。幕府軍と官軍が戦った時代、東雲藩(会津藩)武士の妻、川原由津の夫の仇討ちをかけた生き様を描いた作品。「血の涙落ちてぞ滾つ白川は 君が世までの名にこそありけれ」(古今和歌集) 当時の死生観、価値観、人の生き方、世の渡り方、会津人の心などに思いを馳せながら、じっくり読み終えました。この作品は函館が舞台でしたが、北海道開拓という観点から、北海道についてもいろいろ考えさせられた作品です。
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