蛟堂報復録 (7) (アルファポリス文庫)

著者 :
  • アルファポリス
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本棚登録 : 80
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434177651

作品紹介・あらすじ

累計32万部突破の大人気陰陽師シリーズ、文庫化第七弾!祖父から継いだ報復屋稼業を巡り対立している辰史と丑雄。二人の争いに終止符を打つべく、ついに太郎が立ち上がった。挑むのは、孤高の異能者・三輪尊を巡る過去の予言に隠された秘密。しかし、辿り着いた真実はあまりに切なくて……。

感想・レビュー・書評

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  • 大事だからこそ独占したい、相手に裏切られるのが怖くて試そうとする気持ちは分かるが、彼女の考えていることはえげつないし、理解できない。
    物語の主人公は、彼らが幸せなときに終わるから幸せなのだと聞いたことがあるが、物語の中の世界から出ることをやめた彼女は幸せなのだろうか「青髭」。

    太郎という名前ながら太郎らしい働きのなかった太郎が初めて話に絡み始めた。家を守るためとはいえ、さすがにそれは酷過ぎるのではないか。
    丑雄の推測も間違ってなかったし、辰史が龍のように振舞おうとしている姿が、今を見ると想像できない「邯鄲の夢」。

  • 今回はなんか、色々と動き始めた。比奈は大丈夫なのか。私は丑雄苦手だぁ。なんか、うるさーいって叫びたくなった。
    そして、太郎活躍するのかな。急にでてきたよ。ぐいぐいと、なんかいろんな関係性が明らかに、なっていくのが面白かったなぁ。8巻が楽しみだ

  • 琴線にふれた一節。 ネタばれ注意。

    >>>>>>>>>

    「そういう貴方こそ、自分が正しいと信じる言葉の刃が他人を傷付けていることに気付けない」

    >>>>>>>>>

    「血が繋がっているから気になるってだけでさ。他人の中に自分と似たところを見つけることも、
    そう難しいことじゃない。 身内なんて言っても、自分自身ではないからね。
    世の中には血の繋がっている人間とそうでない人間とで線引きをする人が多いけど。
    結局のところは、自分か他人か。それだけなんだよ」

    >>>>>>>>>

    「みんな、喋ることを我慢しすぎているんだよね。胸の内を表すことのできる、最も単純な
    手段だって言うのに。人を傷付けることが怖くて口を噤み、けれどその沈黙も人を傷付ける
    ことに気付かない。誰も彼も優しすぎるんだ」

  • 正直太郎くんがそれほど強くないにしても異能を持ってたことを忘れてたんだけど、彼が今後の鍵になってくるのかな、と。

    少しづつ尊さんや過去のことが明らかになってきてわかったことも増えたけど謎もそれなりに増えた気がする。

    取り敢えず今は比奈さんの容態が心配。
    太郎くんには頑張って欲しいな!!

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著者プロフィール

1985年、静岡県生まれ。
2007年にwebサイト「Nosferatu」を開設。創作小説を書き始める。『蛟堂報復録』でアルファポリスミステリー小説大賞を受賞し、書籍刊行へと至る。他の著書に『呪症骨董屋 石川鷹人』(アルファポリス)、『ペットショップ夢幻楼の事件帳』(角川書店)、『宵闇の王国 路地裏の吸血鬼と俺の事件録』(TOブックス)などがある。

「2018年 『蛟堂報復録9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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