いい加減な夜食 (3)

著者 :
  • アルファポリス
3.49
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本棚登録 : 149
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434184703

作品紹介・あらすじ

ひょんなことから、俺様財閥総裁・原島俊紀に気に入られ、彼の専属夜食係になった谷本佳乃。俊紀の事故、会社の危機など艱難辛苦を乗り越えた彼女は、俊紀との間に新しい命も授かり、あとは結婚式を待つばかり。けれど、義母である和子とはぎこちないまま……佳乃はなんとか和子との関係を修復しようとするが——

感想・レビュー・書評

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  • 「いい加減な和解」
    適度な距離感で再び。
    失礼なことをしたと自覚があるのであれば、恥など捨てて逃げるよりも先に謝罪をするなりすべきだろう。
    今までとは違い自分の意思で動き、決められていない道を歩んでいくことが楽しいと感じるのかもしれないよな。

    「いい加減な登場」
    出てくるなと聞くと。
    傍に居てくれたら安心するかもしれないが、痛みに我を忘れた醜い姿を見られてもいいとは思わないだろ。
    二人の子供だというのに一人で全てを任されていたら、いつか限界が訪れ世話をすることが嫌になりそうだよな。

    「いい加減じゃない保育所」
    育児と仕事を両立し。
    大切な我が子だからこそ一番にと思うが、それ以上にしなければならない事もあるからこそ大変だろうな。
    名のある会社の取り組みとなれば、嫌でも目を引くからこそ出し惜しみせず徹底的にしてみせるべきなのかもな。

  • 叱りやすい名前って。
    秋川滝美は子育て経験者?
    描写が響いた。

  • 和子さんとの関係も修復でき、ほっ。大滝さんが何ともいい味出していて大ファン^^になっちゃいました。
    根底にお互いを思いあう気持ちがながれているのが何ともあったかく、素敵なシリーズ。続きもまた出るのかしら。第2子が娘^^と思うと何とも楽しみです。
    それにしても、社内に保育園。何ともうらやましい話。知り合いの保母さんが「保育時間が延びるのは仕事という意味では助かるけれど、親子の時間がさらに減るのが心配」と葛藤する思いを吐露してくれたことをふと思い出した。

  • いきなり3巻目から読み始めたせいもあって、少女漫画のような設定と展開についていけず。しかし、読み進めるうちに慣れ、また話もしっかりしてきたので、それなりに楽しめました。好きな作家さんだけど、このシリーズを遡って読むかとなると微妙かな。これ女性向けですよね。

  • 俺様イクメン説、いいなぁ。ステキ☆
    保育所の話はちょっと感動した。いいな、こういうの。体力のある企業の特権かもしれないけど。子育て=女のイメージというのは、若干の違和感はあるけど(メーガンさんの子どものころのエピソードにも似たようなのあったな。)こういう動きが広まっていけばいいと思う。

  • 佳乃の逃亡劇もすったもんだの末、オメデタというお約束で大団円を迎えた前作の続き。

    超絶俺様な原島財閥総裁が、時々、佳乃の尻に敷かれているように思えるのは気のせいではないだろう。
    女は子どもを産むと尻がでかくなるっていうからなぁ〜
    俊紀がギャフンと言わされているところがもっと見たいものである。

    さて、今度は子育てと仕事の両立で、社内保育園まで作ってしまうという、都合のいい展開だが…
    お若い読者の皆さんは、この所帯じみてきた展開をどう感じているのだろうか?

  • 和解して。

    誠也くんに会えて。

    なんだか⁉︎
    なんだか…

    まとまりすぎな感‼︎

  • 相変わらずのご都合主義な展開にちょっと飽きてきたかな・・・、と、思いつつ読んでたはずが、オチがよかったー。
    これほど読了後スッキリと
    「ええな。楽しいな」
    と、思える本もなかなかないね。
    いいよいいよ、ご都合主義、ほんまいい。小説やもの。いちいちややこしくするよりは、こんなふうに、まるっと終わるのもいい。
    タイトル通り、ある程度「いい加減」に読むくらいがちょうどいいのかも。

    せやけども、今回のやや飽きてしまう「ご都合主義」は、やっぱり佳乃の子育て事情やろうな・・・。

    妊婦期間はギリギリいいとしても、新生児、乳幼児期間にああも恵まれた環境にいる日本人はまあいないやろうな・・・、と、思った。
    いやいや、セレブなみなさまはあんなもんなんかな?

    作中で佳乃自身も「自分は恵まれている」と、いうていたけれど、当座のお金の心配はない、それやのに自身は仕事が続けられる、ちゅうのも周囲に(子育ての)助けがある、極め付けは旦那も協力的、ってほんま(女性が求める)最高の環境やろうな。

    あんまりこういうのもアレやけど、私は男尊女卑の古い企業に勤めていたため(エレベーターで女子が先に乗り降りすることが許されないような)、女性の社会進出、とか、それをさせたいなら会社が雇用形態を考えろ、とか、色々な主張もごもっともと思うと同時に

    今、生きてる人が死に絶えるくらい世代交代しないとそれは無理やろうね・・・

    と、心底思っている。
    仮に自分の勤める会社が女性蔑視しなくても、相手企業はしてくるからね~。なんちゅうかかんちゅうか・・・キリがない・・・?

    それを
    「もう、仕方ないな」
    と、思える程度にはあらゆる対応を受けたと思うので、余計に、この話の佳乃の
    「都合いい展開やな!」
    は、鼻で笑う以前に、
    「こういう世界も、イイ!!」
    と、応援したくなってしまう。

    ほんで、それ以上に、佳乃が「外の世界に出る」と、いうことをおおらかに受け止めた俊紀がすごいわ~、と、思った。
    最終的にこの話が飽きないのは俊紀が男前やからやろうな(顔の造作だけではなくて)。

    佳乃の能力をちゃんと認めて、彼女の好きにさせる。
    そして自分を愛してもらえるための努力もし続けるちゅうね・・・。

    「お前は俺の嫁なんやから、俺のことも家のこともやって当り前!!」
    とかいう意味の分からない縛りや暴力で括り付けるのではなく、ちゃんと佳乃に惚れさせるこの度量ったら。

    女性としては永遠のあこがれやね~。

    まあ、佳乃も大概の高スペックなんやろうけどね! 女性にも努力が必要ということで・・・。


    はじめての妊娠と出産は、私もあり得ないくらい不安でしたなあ・・・。
    あんなに不安になったのは初めてちゃうかってくらい、不安やった。

    口に出したらそれが現実になってしまいそうで怖くて、そのため不安を誰に相談することもなく10か月過ごしたけれど(それも、よくある話やろうね)、くじけそうな気持を後押ししてくれたのは、いつも、お腹の中の赤ちゃんやったわ。

    だから私は未だに、長女に頭があがらないのかも(笑)。

    ■■■■
    ■「華燭の典」 かしょくのてん

    結婚式を祝していう語。華燭の式。「―を挙げる」


    ■コット

    (2016.09.25)

  • 子どもが 産まれて、少し マイルドになった 俺様俊紀(>_<)

  • 彼女らしい和解に感心しました。
    さすが俺様の息子っていうその大物ぶりが笑えます。

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著者プロフィール

2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月、「いい加減な夜食」にて出版デビューに至る。他著書に「居酒屋ぼったくり」(アルファポリス)他、「幸腹な百貨店」(講談社)、「放課後の厨房男子」(幻冬舎)などがある。

「2020年 『居酒屋ぼったくり5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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