- Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434191893
作品紹介・あらすじ
アルファポリス「第6回青春小説大賞」大賞受賞作、待望の書籍化!
平和と退屈と本を愛する男子高校生、藤間真。そんな彼の平凡な日常を破壊したのは、学内で一番の美人、槙坂涼からの突然の告白だった。
この誘いは、彼女の単なる気まぐれなのか、それとも――。
真は、心に芽生えたそんな疑念を晴らせないまま、彼女に惹かれていく――。
小悪魔な完璧美少女と天邪鬼な文学少年が綴る、いびつにねじれた恋の物語。
感想・レビュー・書評
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タイトルと帯から女性に振り回される男の話かと思い読んでいくうちに、逆だと気づいてからニヤニヤしてしまう。そんな小説。
登場人物が少なく、内容の構成もシンプル。とても読みやすく楽しめる一冊だと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
完結しなかったね。
これ続くのかな?っていう感じの終わり方。
藤間真目線と槙坂涼目線で話が展開していって、最後になぜ意識するようになったかが明かされるという。
本当に些細な出会い、それだけ?って印象だったけど、そういえば別にミステリー小説ではないんだった。
ジャンルとしては恋愛小説に入るのかな。
なんでも手に入るが故に日常に退屈していた完璧美少女の前に現れた唯一手に入らないもの、藤間真。
思い通りに行かない彼に次第に興味が湧き、そして惹かれていく。
平穏と退屈を愛する少年の前に現れた完璧美少女、天使の微笑みを持つ悪魔、槙坂涼。
なんとか悪あがきして拒絶してみるも否応なく恋に堕ちていく。
清原さんが描く完璧美少女が完璧美少女すぎてあーもうやばい。
あ、でも家庭はいたって普通なところが面白かった、泊まるときは普通にお母さんに連絡するんだみたいな?
逆に真の方が家すごいっていうその対比が面白かった。
あと図書室に向かう途中の階段での反応とか、こういう完璧美少女ってどんなときもうろたえないイメージだもんね。
だから常にちやほやされ続けるのってホント疲れるだろうね。
でもまぁ、そういう人たちは対処法も心得ているんだろうけど、イメージが膨らんでいって、槙坂涼はこんなことしないとか、こういうこと言わないとか、槙坂涼という偶像が一人歩きして、いつしかその人自身を見てもらえなくなる。
本人も周りからのプレッシャーに応えるために精神すり減らして頑張って。
そこにあるのはきっと空虚感。
自分は何者なんだろうってなるのかな。
周りの評判も大事じゃないってわけではないけれど、そういう周りの評判とか気にしてつきあうのはよくないし、相手がどんな人であろうと、その人自身を好きになれる人でありたいなんて思った。
あー、槙坂涼みたいな美少女と知り合えないかなー笑
あと古河先輩みたいな先輩もほしい、面白いことしたい。
普通に恋物語だったけど、続きあるなら読みたい。