いとど遙けし (柏艪舎文芸シリーズ)

著者 :
  • 柏艪舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434203213

作品紹介・あらすじ

主君の命、武家の面目、女の意地。
それらが三様にからみ合い、
女隠密の哀しい宿命の花が咲く。

花にはそれぞれ咲くべき場所がある

江戸時代前期より播磨龍野藩藩主の脇坂家に
長年仕えてきた岩橋家。
そのお役目とは、主君の密旨を受け、
相手方の内情を探ることだった。
陰謀や欲望が渦巻くなか、
女隠密として家の誇りを賭けた戦に挑む
母娘三代の物語。


“敗者の美学”を描ききる、書き下ろし長編時代小説。待望の連作第2弾!

感想・レビュー・書評

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  •  蜂谷涼、3部作「落ちてぞ滾つ」「いとど遥けし」「雁にあらねど」の第2部「いとど遥けし」、2015.5発行。大作です。恋忘れ貝、愛(は)し姫、契りきな、さわらび萌え出づの4構成。女隠密、母娘三代、香枝~莉緒~希帆、とても辛い任務です。希帆の代で女隠密の仕事から解放され、希帆はトヨと名前を変えて町人に。長崎、次いで箱館に。父親が火事で死亡した娘おれんの母親代わりに。おれんはロシア人の子を身籠り、混血児ナギを生み、自殺。このあたりから、第1部とのつながりが見えてきました。大作です。それでは、第3部に。

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著者プロフィール

1961年小樽市生まれ。北海道を拠点に執筆活動を行なう。
2008年『てけれっつのぱ』(柏艪舎刊)が劇団文化座により舞台化され、同舞台は2008年文化庁芸術祭大賞受賞。
主な著書に『落ちてぞ滾つ』、『いとど遙けし』、『雁にあらねど』(各 柏艪舎)、『雪えくぼ』、『舞灯籠』(各 新潮社)、『夢の浮橋』(文藝春秋)、『蛍火』(講談社)などがある。

「2018年 『曙に咲く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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