異世界の本屋さんへようこそ! 3 (レジーナブックス)

著者 :
  • アルファポリス
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本棚登録 : 26
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434206580

作品紹介・あらすじ

突然、不思議な本に導かれて異世界にやって来た蓮。ひょんなことから、この世界で初めての本屋を開くことになった。それから約四ヶ月、彼女は店でフェアを行ったり、商店街のお祭りに参加してみたりと、精力的に営業活動をしてお客を増やす。しかし、召喚された理由や前世の謎はとけないまま……。そんなある日、彼女は図書館で自分の前世にまつわる本を読むことに。次々に発覚する事実に、愕然とする蓮。その上、このままでは恩人であるルーエン・ディーの命が危ないと言われて――!? 本を愛する書店員の、異世界お仕事ファンタジー完結!

感想・レビュー・書評

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  • 2巻、3巻ともにもう少し早く読んでいられたらなぁと少し後悔。時間を経る内に、純粋に物語の世界に身を浸すことが難しくなってしまったので。
    でも、蓮の書店員としての熱量はやっぱり好きで、温かい気持ちになりながら読んでいました。
    昔の白騎士と仲間たちのお話にうまく決着がついてよかったです。
    黄金の花は、プロポーズか何かかしら、と思っていたのだけれども、とても特別なもので、面白いことするなと思いながら楽しくみていました。

  • これで異世界の本屋さんへようこそ!は完結です。

    カルドゥは2巻のみの登場かとおもったら、かなり重要な役目持って帰ってきましたね。

    この巻は、ヴァレンタインデーと似たような、愛の日の話と白騎士と黒の王の話ですね。

    ルーエン・ディーは前半ほぼ出番なし。理由は後半でわかります。

    さらに最終巻になってから、超重要人物が追加。まぁ、重要なのに大した出番無かったですが。

    白騎士と黒の王の長く続く因縁が、ようやく解決し世界が平和になってめでたしめでたしではあるけど、すっと終わらないのはお約束。

    自由に異世界と行き来出来るようになるのは、この手の話では珍しいですね。

    そして最後に蓮がちゃんと自覚したのが良いです。リヒトはちょっと可愛そう。

    なかなか楽しかったです。

  • 書店員としての話としても確立していると思う。
    異世界ファンタジーの設定もすっごいこまやか。

    それを、掛け合わせる必要って、ある!?

    ・・・と、思いながらここまで読んだけど、結論としては

    掛け合わせる必要はあったわ・・・。

    「どうなん? どうなん??」
    と、思いつつ最後まで読了して、最終的にはこの世界観に
    「ああ・・・」
    と、納得できた。

    本が好きで、書店員として働きながら
    「もしかしてこの本だなの向こうに異世界があったら・・・」
    と、妄想した結果生み出された話なんじゃないのこれ! とか(笑)。

    白騎士と黒の王の関係性はすっごいよかった。
    ほんで、その連鎖を断ち切るためにレンとジャストワ、ミカジたちがルーエン・ディーを追うところも、わかりやすいファンタジーとして、すっごい楽しめた。

    ほんで、聖山を目の前にした彼らが
    「まつろわぬものの退治よりも早く日常に戻って、本屋で仕事がしたい」
    と、ボヤいたときに、やっと、本屋さんである理由がしっくりきたよ!

    リヒトのこのセリフに蓮も感極まっていたけど、私もじーんとしてしまった。
    日常が一番だよねーって思って、日常とファンタジーがうまく融合したなーと思えた。
    ほんで、日常とファンタジーをうまく融合させるための職場として、書店ほどふさわしいものはないわと思ってしまった。

    うんざりするほど現実的な毎日にどんよりしながら、気持ちだけ想像の世界へ飛ばす。
    通勤定期を剣に、社員証を魔法の杖にして、子どものころのように思いっきり暴れられる世界へ飛んでしまえたら面白いのかな。
    それともやっぱり帰りたいと思うのかな。
    平和な毎日がいいって思えるかな。

    そんな、ちょっと深いことを考えたくなった。
    残念ながらそういう気持ちは忙しさに手放してしまったけれど、面白かった。
    でもあと一歩。
    もう少しいろんなことを整えてくれたら、お話としてもっと陰影がつくのになあ・・・。(エラそうですいません)


    男兄弟のなかで育ったため、男の子っぽいレンちゃんが、いつの間にこんなに可愛らしくなったのかしら(笑)。
    キャラ設定がびみょうに好みでなかったのが残念やけど、後半のルーエン・ディーは、ずるくて甘くてとっても素敵やった。

    著者は恋愛色の強い話も書いてはるよね。そちらも気になるけれど、どうかなあ。
    この話と「勇者様に求婚されたのですが」は、似たような印象かな。
    (中身は全然違うけど)

    どちらも、まとめて読めばよかったかな? 間を開けて読んでるため、やや設定を思い出すのに時間がかかってる。
    でも、まとめ読みするにはちょっとしんどいんだよな~。そこらへんが「もう一歩」の所以かもな・・・。


    引用文は、すべてが終わったあとでのせりふなのが、いい。このセリフにいろんなものを持っていかれたなあ。
    生きるならあなたとずっと一緒がいい、か。
    ルー君が幸せになれて、本当によかった。

    異世界へトリップした本人ではなくて、その周囲の人が幸せになれてよかったねと思えるトリップものも珍しいと思う。
    そのあたりが読了してからしみじみと、よかったなあ、と。

    ところで、「ご会計」っていうっけ?
    「お会計」じゃなかったっけ? 私が知らんだけ??

    (2017.05.11)

  • 白騎士とは、一体『何』なのか。

    ついに、その謎が…というシリアスな状態なのですが
    黄金の花の方で頭がいっぱいいっぱい。
    一体これが何なのか。
    何故あれほどまでに全員が驚いたのか。
    ものすごい混乱と、あの諦め状態が
    最後の最後に解き明かされると言う…w
    そこまで行って思い出すと、非常に笑えますw
    しかも同僚、ようやっと自覚したというのに、不憫なw

    しかしこれ、最後にどうするのか
    誰とくっつくのか、とはてながいっぱいでした。
    なんかもう…どっちとくっついても驚きません、と
    思ったほどにさっぱり。
    まぁ多分そっちとくっつくだろうとは思いましたけど。

    ところで肉、なくなったんですか?
    永遠に増える道具が、ドラ○もんにあったな、とか
    どうでもいい事を思い出しました。

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著者プロフィール

札幌市在住。安芸のPNで、Webにて小説を公開。「神は祟る」にてアルファポリス第3回ファンタジー小説大賞受賞。「愛してると言いなさい」で出版デビューに至る。

「2020年 『王宮書庫のご意見番』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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