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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784434208478
感想・レビュー・書評
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20250131
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インターネットは匿名性の強い世界だ。
そこで語られるものが真実なのか、嘘なのか。
当事者たちはともかく、第三者にとってはそれは重要なことではない。
「他人の不幸は密の味」
面白ければ、盛り上がれれば、ただそれだけでいいのだ。
鬱憤晴らしの場になっていくのはある意味仕方のないことかもしれない。
自分という個は隠したまま、感情のままに好き勝手なことを話しても誰にも非難されないのだから。
いつも冷静な転校生のサツキが物語の狂言回しの役を担っている。
後半になってからマユリから批判されるサツキの性格も、転校ばかりが続くサツキなりの処世術だったのだろう。
他人との絶妙な距離感・・・今の世の中でもっとも必要とされるスキルなのかもしれない。
サツキは冷静にわかっているデータを分析し、クラスメイトの言葉の裏にある心理を読み取っていく。
物語を読み終わったときの後味はとても悪い。
すっきりしない。納得できない。微妙すぎる。
でも、それがこの物語のテーマそのものだと思う。
答えなんて簡単にでるようなものではない。
何が正しいのか、何が間違っているのか。
きっとクラスメイト全員がわかってはいたと思う。
それでも、裏サイトの書き込みは止まらなかった。
楽で面白い方へと人は流される。
まして、誰が誰ともわからない匿名の世界では特に。
狂気に支配された人間が撒いた小さな種が、やがてはクラス全体を覆うようすが怖かった。 -
2016年11月13日読了。
2016年100冊目。
著者プロフィール
二宮敦人の作品
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